【続々、eパワー攻勢】日産復活なるか? 日本はZ/エクストレイル/ノート投入 マグナイトも!?
公開 : 2020.07.30 05:50 更新 : 2021.04.22 13:28
米中と日本の違い
販売台数が見込める、ミドルサイズピックアップトラックの「フロンティア」、それをベースとしたSUVである「パスファインダー」。さらに、ブランド価値に貢献するインフィニティでは「QX60」と「QX55」を相次いで北米市場に投入する。
販売店の経営状況としては、すでに全米各地で100%が稼働しているが、販売実績が高いテキサス州やフロリダ州を筆頭に全米で新規感染者数が再び増加しており、今後の市場動向を注視するとしている。
今期の北米での販売台数の見通しは、前期比23.8%減の123万5000台となり、予測値としては中国に抜かれる。
その中国は、経済活動が世界で最も早く回復しているとされており、日産の予測も前期比4.6%減で147万5000台とみる。
モデルとしては、既存の小型セダン「シルフィ」と中型セダン「アルティマ」の販売が引き続き堅調だ。
では、日本市場はどうか?
驚くことに、前期2.7%減の52万台として、世界で最も新型コロナウイルスの影響が少ないと見ている。
背景に新車攻勢がある。3月から6月まで販売店はフル稼働していたが、来客数は前年同月比で6割程度まで落ち込んでいた。それが新車効果でお客が戻ってきている。
6月に発売開始した「キックス」はすでに契約件数1万台を突破。3月発売のルークスを含め軽自動車も順調だ。
さらには……。
日本はeパワー推し
会見の中で、内田CEOは日本市場では、eパワーをさらに拡充すると話した。
それはすなわち、「ノートeパワー」と「エクストレイルeパワー」を意味すると考えられる。
キックスに関するメディア向けオンライン意見交換の際、車体、サスペンション、パワートレインなど、先代ノートに対する改良点について詳しい説明を受けた。当然、こうした進化は新型ノートeパワーでも採用される。
また、エクストレイルの兄弟車である北米向けローグについて、2020年6月から日本生産開始と公表されており、北米向けの初期需要に対する供給が安定してから、日本向けエクストレイルとしての生産が始まることになるだろう。
それは年内か、それとも年明けか?
また、日産のブランド価値の象徴として、よりパイパワーとなる「Z」導入は2021年が濃厚だ。
また、伏兵として「マグナイト」がいる。
ルノー日産が協業する1.0Lエンジン搭載のBセグメント車。これまで日本市場導入の噂は立っていなかったが、トヨタ「ライズ」対抗としては気になる1台だ。すでに、日産オフィシャルサイトではマグナイトの動画が公開されている。
財務諸表上では、厳しい状況にある日産。
インテリジェントモビリティの新車攻勢による、V字回復はなるか!?