【テスラ・モデルSに対抗】メルセデス・ベンツEQS 最新スパイショット MEA採用へ
公開 : 2020.08.03 11:55 更新 : 2021.04.27 07:08
メルセデス・ベンツの高級EVセダン「EQS」の公道テストが目撃されました。以前よりカモフラージュが薄くなり、スタイリングが鮮明に分かります。航続距離は700km以上と謳われ、来年発売予定となっています。
EQS 大まかなスタイリングが明らかに
メルセデス・ベンツは、テスラ・モデルS、ポルシェ・タイカン、そして次世代のジャガーXJに対抗する新型高級EVセダン「EQS」の開発を進めている。
今回、カモフラージュが軽く施されている最新のプロトタイプが目撃された。
撮影されたスパイショットでは、以前のテスト車両で見られたカモフラージュ用のパーツが排除されており、ヘッドライトやテールライトのデザインと、ボディ全体のプロポーションを垣間見ることができる。
先週、メルセデスはEQSの航続距離が700kmを超えることを正式に発表した。
ダイムラーのオーラ・ケレニウスCEOは、このEQSについて、ラグジュアリー、快適性、安全性の面でも「新たなベンチマークとなる」と述べている。
EQSは、高級EVセダンのセグメントにおいて、タイカンや次期アウディeトロンGTと競合することになる。
目撃されたプロトタイプは、低いルーフラインとスリムなヘッドライトのデザインが特徴的だ。サイズは、現行のCLSとほぼ同じとされている。
メルセデスは昨年のフランクフルト・モーターショーで、初のEVセダンとなる「ビジョンEQS」を公開した。
メルセデスの電気自動車「EQ」シリーズに新たに加わったEQSは、中型SUVのEQCとコンパクトSUVのEQAと並んで、2021年に発売される予定だ。
EQ初のMEAプラットフォーム採用へ
関係者によると、EQSという名前は、メルセデスの伝統的なSクラスに匹敵するレベルの豪華さ、快適さ、機能性を表しているという。
EQブランドの開発責任者であるミハイル・ケルツは、2020年代半ばまでに10種類のEVをラインナップするとしている。
EQCがGLCの既存プラットフォームを採用しているのに対し、最上位のEQSは、メルセデスのモジュラー・エレクトリック・アーキテクチャー(MEA)を採用した初のEQシリーズとなる。
アルミニウムを多用したMEAプラットフォームには、フラットフロア構造が採用されている。