【名車のリメイクはアリ?】復活して良かったクルマ、ダメなクルマ 10選
公開 : 2020.08.04 07:45 更新 : 2021.03.05 21:42
シトロエンDS
高級車といえば、上質なレザーやきらびやかなクロームパーツを多用するイメージが強い。
しかし、シトロエンをクロームパーツやダイヤモンド・ステッチの牛革などで飾り付けても、高級ブランドにはならない。
トヨタのワンボックスに「L」のロゴをつけても、レクサスにはならないのと同じだ。
DSブランドがシトロエンから独立し、距離を置いていることは残念に思う。
いまやアウディの模倣になりつつあるDSブランドは、自動車における「アート」の概念を、どこかに置き忘れてしまったかのように見える。
メルセデス・ベンツ・ゲレンデヴァーゲン
1979年にメルセデスが世界に放った、どこへでも行ける箱のようなゲレンデヴァーゲンは、世代を経てなお不動の人気を誇る。
初代ゲレンデヴァーゲンには、スリーポインテッドスターの担い手に不可欠な洗練性と繊細さが欠けていた。
しかし、今日のAMG G63は、最新の技術と快適性を備えた完璧なアップデートモデルだ。
オンロードでもオフロードでも、バカにならないほどの性能を発揮するし、ドアはあの素晴らしい音を立てて閉まる。
これ以上のものは滅多にない。
一方で、ゲレンデヴァーゲンを「Gクラス」と呼ぶことに異議を述べるファンもいる。
ミニ
ミニがかつて、本当にミニマムなクルマだったことを知らずに買っている人も多いのではないか。
ミニはもはや「ミニサイズ」ではないという時代遅れの偏見はさておき、ビジネス上の大規模な成功を収めたことは間違いない。
走行性能やデザインにおいても、悪くはない。
まぁ、それは認めるとしても、やはりBMWのミニを愛することはできない。
オリジナルにはなかった要素がふんだんに盛り込まれており、もはや完全なる別物として完成している。
乗員に媚びるようなインテリアも、ひどく強引に感じられる。
最近導入されたユニオンジャックのテールライトはおしゃれで面白いが、それだけで他の過ちを正当化することはできない。
トヨタ・スープラ
1970年代の初代スープラは、青春時代のほとんどを平凡なものに囲まれて過ごしていた。
エンジンは鈍く、スタイリング(今見返すと味わいがある)もぱっとしない。基本的にはセリカだ。
だが1990年代、4代目となったA80スープラは、優れたターボエンジンとスタイリングによりカルト的な人気を獲得した。
スープラと言えば、この4代目の印象が非常に強い。この名前は2002年に消えてしまったが、17年のブランクの後に復活を遂げた。
BMWベースの新世代スープラは、国境を超えて人々を興奮させた。
日本のモダンなスタイリングと、ドイツのエンジニアリングが見事に融合している。
Z4よりも優れたスポーツカーだ。