【キューベルの名も】フォルクスワーゲン、旧車のEV化を推進 商標登録申請
公開 : 2020.08.05 05:50 更新 : 2021.01.30 21:22
フォルクスワーゲンが電動化したクラシックモデルの商標を複数申請しました。ゴルフやサンバのほか「キューベル」という文字も見られます。ドイツの企業と提携し、多くのクラシックモデルをEVとして復活させる見込みです。
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独フォルクスワーゲンは、クラシックモデルの名称に電動化を示す「e」を冠した商標を多数申請した。
6月下旬、フォルクスワーゲンは「e-Samba」という名称の登録を申請。この名はIDバズ(ID.Buzz)の市販モデルに使用されるのではないかと推測されている。
それから数週間のうちに、「e-Beetle」「e-Golf Classic」「e-Kubel」「e-Karmann」の名を登録した。
e-Kubel(eキューベル)は、ヘルベルト・ディースCEOが2017年にゼロエミッションのユーティリティモデルとして復活させたいと宣言した、第二次世界大戦時の軍用車両「キューベルワーゲン」を指すものと予想される。
確認はされていないが、これらの商標は、フォルクスワーゲンではなく「eクラシックス社」の製造するモデルに使用されるとみられる。
eクラシックス社は、古いモデルを現代的なEVに改造するドイツの企業だ。
フォルクスワーゲンはeクラシックス社を支援しており、すでにクラシック・ビートルやタイプ2をベースとした「e-Bulli」を発表している。
eクラシックス社による電動ビートルは、ロンドンを拠点とするクラシックなVW車の専門店との提携により、英国で販売されている。
eアップの後輪駆動プラットフォームを使用しているが、将来的には、よりパワフルなID.3のものに切り替えられる予定だ。
EVとして復活したクラシックモデルは、フォルクスワーゲンの正規ディーラーで純正部品を用いた整備を受けることができる。