【バイエルンの誇り】BMW Mとアルピナ 似て非なる存在 栄光の名車10選
公開 : 2020.08.17 11:20
BMW M2コンペティション
価格:2018年=5万2400ポンド 現在=3万8000ポンド(524万円)
まるで、E30 M3やE46 M3と同じ金型から作られたかのように感じられる。これはMモデルに対する最高の褒め言葉である。
ステアリングの変更、リアサスペンションのローズジョイント、M4から流用した450psのツインターボエンジンにより、初代M2を超えるレベルに引き上げられた。
これほどまでにカリスマ性を発揮するクルマはほとんどない。
どの価格帯でも、M2コンペティションのように遊び心のあるクルマは、なかなかお目にかかれないだろう。
アルピナB5ビターボ
価格:2018年=8万9000ポンド 現在=6万8000ポンド(939万円)
現行のBMW M5は、この種のクルマの中でも傑出した例だが、アルピナはより洗練されたマシンを作り上げた。
G30 M550iをベースに、4.4L V8ツインターボを608psに引き上げたB5は、乗り心地とハンドリングが見事に融合している。
BMWよりもフェラーリに近い高級感があり、M5よりもスイートなハンドリングを実現することで、B5の優位性を証明している。
アルピナB6 3.5S
価格:1988年=3万5000ポンド 現在=13万ポンド(1800万円)
アルピナは、E30世代の3シリーズの究極モデルB6 3.5Sを61台のみ製造した。
現在、新車時を大幅に超える法外な価格で販売されている理由は簡単だ。
B6 3.5がナローボディのBMW 325iをベースにしていたのに対し、B6 3.5Sには門外不出のM3ボディが与えられた。
アルピナは、BMW製2.3Lのレース用エンジンを捨て、257psを発生するオリジナルの3.5L直列6気筒を搭載。
2本の追加シリンダー分の重量増を補うために、フロントのスプリングレートを強化した。
こうした変更にもかかわらず、M3の甘美なハンドリングバランスは維持されていた。
アルピナのインテリアと絶大なるパフォーマンスは、今日のB6 3.5Sを非常に魅力的なものにしている。
アルピナB3 GT3
価格:2011年=6万6905ポンド 現在=7万ポンド(966万円)
アルピナは1988年にモータースポーツから撤退し、ロードカーの販売に全精力を注いできたが、2009年にGT3クラスに復帰。
目を見張るほど高価な(そしてオレンジ色の)E92 M3 GTSに代わる、ブーフロー仕立てのモデルへの道が開かれた。
BMWの4.0L V8エンジンの代わりに、B3 GT3は407psを発生するアルピナ製直6ツインターボを採用。シャシーは手動調整式サスペンションと、ドレクスラーのリミテッド・スリップ・デファレンシャルで強化されている。
サーキットでは最高の走りを見せてくれた。製造されたのは99台のみ。