【詳細データテスト】ポルシェ・タイカン 正真正銘ポルシェのスポーツカーでありドライバーズカー 重量を感じさせない走りと快適性 デジタル偏重の内装は使い勝手に劣る
公開 : 2020.08.08 11:50 更新 : 2021.02.10 17:27
使い勝手 ★★★★★★★★☆☆
インフォテインメント
ポルシェによれば、タイカンのインフォテインメントのレイアウトは、デジタルの新たなアプローチを象徴しているという。
メーターパネルはスリムで無駄を省いたブラックパネル。ディスプレイはタッチ式で、メイン画面は横長の10.9インチ、センターパネルのサブ画面は縦長で、ほとんどのスイッチはここに統合されている。この構成は、最新のアウディや、ジャガー/ランドローバーにもみられるものと同様だ。
このほか、オプションで助手席前に第4のディスプレイを設置することも可能。車内エンタテインメントシステムの操作用だが、今回のテスト車には非装着だった。
このシステム、一見すると現行911に採用されているものほど操作しやすいとは思えない。というのも、ディスプレイ右端の扱いやすい位置にあった、縦スクロールするショートカットの列が備わらないからだ。
そのため、あるメニューから別のメニューに移りたい場合、いちいちホーム画面に戻らなければならないことがしばしばある。そのプロセスは、ちょっとばかりイケてない感じだ。
対して、ディスプレイの鮮明さやレスポンスはすばらしい。外部デバイスとの有線コネクトはUSB2.0かUSB-Cが使用可能。ナビ入力は簡単だが、オンラインでの充電施設検索は期待したほど出来のいいものではなかった。
燈火類
ターボSには、ポルシェダイナミックライトシステムプラスとLEDマトリックスヘッドライトが標準装備。ナイトビジョンアシストは1566ポンド(約21.9万円)のオプション。
ステアリングとペダル
ステアリングコラムもシートも調整機能は十分に用意され、低くスポーティなドライビングポジションを可能にする。ブレーキペダルは左へオフセットしているが、快適な操作を妨げるものではない。