【ミッドセンチュリーの美】コンチネンタルでパーム・スプリングスを流す 後編
公開 : 2020.08.22 16:50 更新 : 2020.12.08 08:35
再評価されるミッドセンチュリー
モダニズム・デザインをまとったコンチネンタルと同様に、メンラッドが買ったようなミッドセンチュリーの住宅も、正しい評価を受けずにいた。「土地を目当てに購入され、新しい住宅を建てるために、既存の素晴らしい住宅は取り壊されてきました」
英国でも同様だ。筆者が一番に思いつくのは、1961年に作られた放物線を描く三角屋根が特長のマーカム・ムーア・サービスステーション。今は廃墟になっている場所もある。
パーム・スプリングスにも、アルバート・フライが設計した三角屋根のガソリンスタンドがあった。筆者が見つけた1つは、町の入口を守るかのように復元されていた。
ミッドセンチュリーのモダニズム・デザインをまとったクルマを走らせるなら、パーム・スプリングスほどぴったりの場所はない。特に1962年式のリンカーン・コンチネンタルなら、なおさら。アメリカン・クラシックのファンなら、一度は訪れてみたい街だといえる。
リンカーン・コンチネンタル(4代目/1961年〜1969年)のスペック
価格:新車時 6292ドル/現在 4万5000ポンド(603万円)以下
生産台数:33万4345台
全長:5494mm
全幅:1946mm
全高:1372mm
最高速度:193km/h
0-96km/h加速:10.4秒
燃費:4.2km/L
CO2排出量:−
乾燥重量:2293kg
パワートレイン:V型8気筒7045cc自然吸気
使用燃料:ガソリン
最高出力:304ps/4100rpm
最大トルク:64.17kg-m/2100rpm
ギアボックス:3速オートマティック