【自転車も追えるアダプティブ・クルコン】ホンダCR-V ハイブリッド(3)長期テスト
公開 : 2020.08.15 11:50 更新 : 2020.08.21 07:49
新技術がもたらすドライバーへの変化
ステアリングホイールの裏側には、パドルが付いている。変速ではなく、回生ブレーキの効きの強さを調整するものだ。左側のパドルを弾くと減速力が3段階で強くなる。右側は、その反対。
そんな記憶を振り返っていると、上り坂でサイクリストたちのスピードが落ちた。筆者はチャンスとばかりに速度を上げて追い越し、小さなランナバウト、ロータリー交差点へ近づく。
右手でACCをオフ。右足でブレーキペダルは踏まずに、左手のパドルを弾いて回生ブレーキを強くかけ、減速する。
ロータリー交差点を通過したら、再びACCをオンにして、右側のパドルを弾く。CR-Vは緩やかに加速し、32km/hでの快適なクルージングに復帰した。
気がつくと、リッチモンド・パークの外周を1周走っていた。ハイブリッドのホンダCR-Vは、間違いなく筆者へ変化を与えている。運転スタイルだけではなく、新しいシステムを受け入れる気持ちにすらしてくれた。印象的な朝だった。
テストデータ
気に入っているトコロ
たくましいハイブリッド:全天候型対応といえる、四輪駆動のハイブリッド。夏の季節も難なくこなせそうだ。
気に入らないトコロ
ドアのロック:トランクリッドが開いていても、助手席ドアのロック解除は、別にキーのボタンを押さないといけない。
テスト車について
モデル名:ホンダCR-V 2.0i-MMDハイブリッドSR AWD eCVT(英国仕様)
新車価格:3万4470ポンド(455万円)
テスト車の価格:3万5320ポンド(466万円)
テストの記録
燃費:15.6km/L
故障:なし
出費:なし