【 Withコロナ時代のイベント】オートモビル・カウンシル2020 会場レポート テーマ展示は、60年代ル・マン・カー

公開 : 2020.08.07 11:20  更新 : 2021.10.11 09:34

マクラーレンポルシェ、JLR、ボルボ

インポートカーではマクラーレン・オートモーティブが、レーシングモデルである570S GT4のロードバージョンとなる「620R」を日本初公開した。

近年クラシック・モデルに注力するポルシェ・ジャパンは、往年の名車を楽しむ方に向けたクラシック・ショールームを会場に再現。1973年式911Eと1965年912、1991年964ターボ、2004年996カレラ4と幅広く用意して来場者を出迎えた。

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは電動モデルをアピールし、ジャガーIペイスとレンジローバー・スポーツPHEVを展示。
ジャガーランドローバー・ジャパンは電動モデルをアピールし、ジャガーIペイスレンジローバー・スポーツPHEVを展示。

また、ジャガー・ランドローバー・ジャパンは最新の電動モデルをアピールし、ジャガーIペイスとレンジローバー・スポーツPHEVを持ち込んだ。

ボルボ・カー・ジャパンは、直営でクラシック・モデルのメンテナンスからレストアまでを行う「KLASSISK GARAGE」として参加。自社でレストアを行った1971年1800Eと1969年P1800、今も根強い人気を誇る1969年アマゾン122Sを並べ、クラシック・ボルボの世界を紹介していた。

2018年に設立されたヤナセ・クラシックカーセンターも出展し、往年の名車をヤナセ・クオリティで蘇らせることを紹介。新たな試みとして、ヤングタイマー・メルセデスの補修前のベース車両を、仕上げ済みの価格を提示して展示した。

古今東西のヘリテージカーが一堂に

オートモビル・カウンシルのコアたる部分が、ヘリテージカーを販売するスペシャルショップの出店だ。

メイクスやモデルに特化したショップのブースには、素晴らしいコンディションに保たれた車両が展示され、その場で購入することができる。

来場者の投票で決まる「オートモビル・カウンシル・カー・オブ・ザ・イヤー2020」には、BMW 2002のスペシャルショップとして知られるシンプルオートが持ち込んだ1966年BMW 3200CSが選ばれた。
来場者の投票で決まる「オートモビル・カウンシル・カー・オブ・ザ・イヤー2020」には、BMW 2002のスペシャルショップとして知られるシンプルオートが持ち込んだ1966年BMW 3200CSが選ばれた。

その奥は、オートモビリアや書籍、モデルカーを取り扱うマルシェのエリアとなり、ついつい覗き込んでしまう魔界でもある。

このほかオーナーズ・クラブ、ヒストリックカー用タイヤを用意するミシュラン/横浜ゴムのブースも人気を集めていた。

なお来場者の投票で決まる「オートモビル・カウンシル・カー・オブ・ザ・イヤー2020」には、シンプルオートの1966年BMW 3200CSが選ばれ、トロフィーが授与された。

来場したエンスージアストたちの表情を見ると、あらゆるカテゴリーのショーが中止になったこともあり、久しぶりに開催されたクルマのイベントをいつになく楽しんでいたのが印象的だった。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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