【詳細データテスト】メルセデス・ベンツAクラス ドライブトレインの制御は未熟 運動性能は快適性の犠牲に 静粛性は改善の余地あり
公開 : 2020.08.15 11:50
使い勝手 ★★★★★★★★★☆
インフォテインメント
テスト車のグレードはAMGライン・プレミアムで、多くのユーザーが選ぶと思われる仕様だ。というのも、計器盤とインフォテインメントディスプレイのいずれもに10.3インチのワイド画面が標準装備されるからだ。
また、拡張現実ナビゲーション機能も採用。はじめはただのにぎやかしで、気が散ることもあるギミックだと思ったが、慣れるに従って少しばかり気に入った。メルセデス・アドヴァンストサウンドシステムも標準装着。出力は225Wで、理性的な大人ならまず満足できるパワーだ。
インフォテインメントシステムのナビゲーションのロジックは、すぐに慣れることができるものだ。ディスプレイとは独立したタッチパッド式の入力デバイスは、いろいろ試してみるとやはり直観性に不足を感じる。
だが、ステアリングスポークのサムパッドスクローラーはいい働きをみせる。音声認識の反応もよく、目的地入力は、指示の仕方に慣れればこれが使いやすい。スマートフォンのミラーリングは、A 250e全車ともAndroidとAppleの双方に対応する。
燈火類
ハイパフォーマンスヘッドライトの機能は上々で、照射の距離も範囲も十分。ただし、メルセデスのマトリックスヘッドライトに備わるインテリジェントアクティブビーム機能は持ち合わせていない。
ステアリングとペダル
ドライビングポジションは真っ直ぐで、ステアリングホイールとシートのオフセットはない。ベダルの感覚は十分に広い。