【2億4300万円の限定12台】ベントレー・バカラル・コンセプトへ試乗
公開 : 2020.08.19 10:20
コーチビルド市場に対する重要なスタート
それでもバカラルは、間違いなくより低い速度域で評価されるクルマだと思う。より多くの人が、美しいボディを眺められる。
現代のコーチビルド・ベントレーとして、初めてのモデルでもある。バカラルが最初で最後とは、ならないようだ。
コーチビルドのマリナー部門を率いる、ティム・ハンニッグによれば、意図的に注意深いスタートを切ったという。「確実な成功を得るために、製造台数はかなり保守的に設定しています。長期的にその状態は続くでしょう。持続可能な取り組みとするために」
マリナー部門は、ベントレーのラグジュアリーに対する将来的なビジョンを拡張するうえで、非常に重要な役割を果たす。同時に、収益性にも大きな影響を与える。
通常モデルの特別エディションだけでなく、より特注度合いの高いオプションや、ブロワー・コンティニュエイションといった、復刻モデルまで可能性は広い。しかし、バカラルのようなモデルは、少量生産であっても、強い注目を集めることは間違いない。
「生産台数を増やすと、興奮は減ってしまいます。例えば、150台にすることはないでしょうね」。ハンニッグが話す。
この次の展開は、もちろん教えてくれなかった。「アイデアは沢山あります。1つだけを生み出し、それで終わりとするつもりはありません。バカラルは忘れられていたコーチビルド市場に対する、重要なスタートとなるでしょう」