【すべてを兼ね備えたサルーン】ミドルサイズ高級セダン 魅力的なモデル 10選
公開 : 2020.08.17 17:50
3位 テスラ・モデルS
初の本格的な高級EVセダンであるモデルSは、同クラスのライバルと肩を並べるにふさわしい実力を持つ。
厳しいWLTPサイクルでも約640kmという航続距離を誇り、減税や補助金もあてにできる。
また、よく知られているように、直線ではおかしなほど速い。EVが退屈なクルマでないことを証明して見せたモデルだ。
しかし、手放しで褒めることはできない。インテリアのフィット感や仕上げには疑問が残るほか、ドライビング・ダイナミクスは普通で、価格設定も高額だ。
それでも登場から時間を経て、こうした熟年モデルになっても魅力を放ち続けていることから、やはり優れたクルマだと言える。
4位 ジャガーXF
ジャガーXFは、巧みなハンドリング特性と最高に快適な乗り心地を兼ね備えた、このセグメントで最高のドライバーズカーである。ジャガーにとっては悲しいかな、老齢化した英国人には選ばれにくくなっている。
XFは、ジャガーが主張するほどスピードの楽しさを味わえるモデルではない。
4気筒のディーゼルエンジンは、特に寒い季節の始動時にパフォーマンスの低下を感じる。
また、豊富なエンジンオプションの中で、6気筒エンジンはJLRの300psの3.0L SDV6しかない。
ただインテリアの質は良く、後部座席のスペースも十分に確保されている(クラスをリードするほどではないが)。
だが、このクルマが再びトップの座を争うようになるまでには、インフォテインメントやエンターテイメントの改善が必要である。
5位 アウディA6
ハンサムな見た目のA6の登場だ。
上位クラスのA8やA7スポーツバックによく似ているが、英AUTOCARのテスターにとってA6は、インゴルシュタットの新時代のデザイン言語を採用した成功例の1つである。
また、技術面でも驚異的だ。アウディ最新のデュアルスクリーンMMIは、モノクロでクールな車内空間の中で特に目を引き、バーチャルコクピットはこれまでと同様に印象的だ。
運転すると、伝統的なアウディの魅力を感じることができる。
シルキーかつエッジの効いたマイルドハイブリッドのガソリンまたはディーゼルエンジンを搭載し、エントリーグレードでも十分なパワーを発揮する。
乗り心地もよく、カーブでは驚くほど俊敏に走り抜ける。
しかし、BMW 5シリーズやジャガーXFとは異なり、ドライバーズカーとしての魅力には欠けている。
教会のように世間から隔絶された空間や、洗練されたテクノロジーに惹かれる人もいるだろう。
アウディの新しいプラグイン・ハイブリッドモデルである「55 TFSIe」なら、このリストにおけるA6のランクを底上げしてくれるだろう。