【9770万円!】BMW M1プロカー 海外オークションで落札 アル・アンサーJr.が駆ったマシン

公開 : 2020.08.17 06:20  更新 : 2021.10.11 09:34

最低落札額なしでモントレーに

シフト/モントレー・オークションに姿を現したBMW M1プロカーは、メカニカル的にもボディ・コンディション的にも素晴らしく、すぐさまレースやコンクール・デレガンスに参加できる状態を保っていた。

主催者が発表した予想落札額は、60~80万ドル(6420~8560万円)。なおかつ最低落札額なしという破格の提示だった。

シフト/モントレー・オークションに出品されたBMW M1プロカーのエンジンルーム。
シフト/モントレー・オークションに出品されたBMW M1プロカーのエンジンルーム。    Tim Scott/RM Sotheby’s

コロナ以前であればロード・バージョンで5000万円以上していたことを考えれば、なかなか出てこないプロカー仕様だけに1億円台半ばを記録していたはずだ。

オンライン・オークションの常でスタート当初は低調だったが、締切1日前で65万ドルまで上昇し、最後の競り合いを経て91.3万ドル(9770万円)で決着。

本オークションでの入札数はほとんどが10数件だったが、このM1プロカーは33件もの入札を記録したことからも注目の高さが分かろう。

今年のモントレーで高額車は今ひとつだったが、そのなかにあってM1プロカーは健闘したといえる。

プロカー・シリーズに参戦していない個体ながら、アル・アンサーJr.というレジェンドが乗ったヒストリーの良さが評価された結果といえよう。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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