【第3のアストンらしさ】アストン マーティンDBXへ試乗 メルセデスAMG製V8搭載 前編
公開 : 2020.08.21 10:20
ブランドの過去にないほど複雑なモデル
ちなみにランボルギーニ・ウルスやベントレー・ベンテイガは、DBXよりさらに90mm長い。特に50mm全高の高いベンテイガは、DBXより大きく見える。おそらくDBXのボディは、エッジが丸いからだろう。角の落とされたポルシェ928と同様に。
ホイールベースは3060mmで、ウルスやベンテイガより長い。ホイールは、デザインが選べるものの、22インチの一択。タイヤはラジアルのほかに、オールシーズンかスタッドレスを選べる。サイズはフロントが285/40で、リアが325/35。かなりレーシーだ。
英国での価格は15万8000ポンド(2133万円)。ベンテイガのベースグレードより高く、ウルスと並ぶ金額となる。
初のSUVということで、アストン マーティンは多彩な技術を投入している。車高を変えられるエアサスペンションに、アダプティブ・ダンパーと電圧48Vのアクティブ・アンチロールバー・システムも備わる。この手のクルマには、最近はなくてはならない装備となりつつあるが。
電子制御される四輪駆動も搭載。フロントエンジン・リアドライブのクーペ・モデルを専門としてきたアストン マーティンとしては、過去にないほど複雑なモデルだといえる。路面状態やドライバーに関わらず、優れた走行性能を叶えるためだ。
キャビンに取り付けられる4枚の重たいドアは、フレームレス。車内には、巨大な面積のレザーが用いられている。ドライバーズシートへ身体を滑らせる。アストン マーティンでは、最も乗り降りがしやすい。
この続きは後編にて。