【コロナ後はどこへ行こうか】最高のドライブの見つけ方 今からできる準備は
公開 : 2020.08.30 20:18
コロナの影響でカーライフを十分楽しめていない人も多いはず。終息したら思い出に残るドライブに出かけましょう。最高のドライブを楽しむにはどのような準備が必要なのか、メンテナンスや心構えについてもご紹介します。
もくじ
ー解放されたらドライブへ
ーどんなクルマが理想的か
ークルマと心のメンテナンス
ーアクセルの踏み方
ー何時に、誰と出発するか問題
ー運転の基礎テクニック
ー幹線道路からパイクスピークまで:マット・ソーンダース
ーコミュニケーションと美しい景色:マット・プライヤー
ークワトロか570Sをくれ:スティーブ・クロプリー
解放されたらドライブへ
遅かれ早かれ、今起きているパンデミックは終息する。新型コロナウイルスは完全には根絶されないとしても、少なくとも十分に制御された状態で共生することはできるだろう。
そして、アフター・コロナの新世界では、これまで当たり前と思っていた贅沢を、再び自由に味わうことができるのだ。
もちろん、完全に元通りとはいかない部分もあるだろうが、昔からの楽しみの1つとして、クルマでドライブに行くというのが挙げられる。国中が、いや世界中がロックダウンを強いられる中、オープンロードに対する思いは圧力鍋にかけられているのと同然だ。
解放される瞬間に向けて、私たちはどう準備をしていけばいいのだろうか?
もちろん、ただ何も考えずに出発するというのもありだ。しかし、せっかくなら事前に準備を整えておいて、思い出に残る最高のドライブを楽しむというのはどうだろう。
どんなクルマが理想的か
一番初めに確認したいのは、どんなクルマを用意できるかということだ。
自分自身が運転を楽しいと思えるクルマでないと、キーに手を伸ばす意味がない。
おそらく、多くの人がこうした文章から推測するのはスポーツカーだろう。しかし、必要なのは、ドライブに適したクルマだ。
運転していて気持ちの良いクルマとは、単によく設計されていればいいだけで、どんな形や大きさでも、どんな価格帯でもいいのだ。ポルシェ911 GT3 RSのようなクルマでなくとも構わない。
個人的な例を挙げてみよう。2年前、私は家族向けに10年間維持できるクルマを探していた。大金を払うつもりはなかったし、スポーティである必要もなかったが、運転していて「良い」と思えるかどうかが重要だった。
1.5Lのフォルクスワーゲン・ゴルフは、その要求を完璧に満たしてくれた。
ステアリングは素晴らしく、トランスミッションも滑らかで、減衰力がしっかりしている。日常使いのクルマとしては賞賛に値するバランスだ。5分も経たないうちに、運転が好きな人たちが作ったクルマだとわかる。10年前のフォード・フォーカスも同じだ。
クルマと心のメンテナンス
クルマを準備して、それで終わりではない。
もし包丁の切れ味が悪いと感じたら、新品を購入するのではなく、今あるものを砥石で研ぐだろう。それはクルマも同じだ。
液体はもちろんチェックするが、タイヤとその空気圧もチェックしておこう。クルマと道路をつなぐ唯一のインターフェイスであるタイヤの状態は非常に重要だ。新品のプレミアムブランドを履く必要はないが、コンディションはしっかり整えること。
それから、車内もきれいに清掃しておくといいだろう。後席の足元で何かがコロコロ転がっていると、気が散ってしまうはずだ。
次に、ペダル、シフトレバー、ステアリングホイールを操作する人の状態を確認しよう。そう、あなたのことだ。
疲れていたり、二日酔いだったり、元気がなかったりすると運転に支障をきたす。しかし、事前に準備をするだけで、ドライブの質を向上させることができる。
新型コロナウイルスの影響で心身ともに疲れがたまっている人も多い。積もり積もったストレスを一気に解消しようとハンドルを握ると、悲惨な結果につながりやすい。
せっかくのドライブでストレスをためないよう、リラックスすることを心がけよう。天気予報が外れること、大渋滞に巻き込まれることをあらかじめ想定して心の準備をしておくのだ。
イライラしても強引な追い越し等をしないこと。運悪く煽られたとしても、静かに道を譲った方がいいだろう。
目的地のないドライブならなおさらだ。今のルートがダメなら、別のルートを探せばいい。その自由が、ドライブにおける最大の贅沢だ。