【途方もない挑戦】メルセデスAMG「ワン」ハイパーカー 1014ps ハイブリッド1.6L V6 2021年納車を目指す 欧州
公開 : 2020.08.30 23:03
メルセデスAMGは、新しい「ワン」のテスト画像を公表しました。F1のパワートレインの改造版を搭載し、最高速度350km/hと、モーターのみで航続距離26kmを達成する、ハイパーカーとなることが期待されています。
ハイブリッド1.6L V6ユニット
メルセデスAMGは、新しいハイパーカー、プロジェクト・ワンが、テストを行う様子を撮影した画像と詳細をリリースした。
メルセデスAMGのチャンピオンシップで優勝経験のある、2017年型F1カーのパワートレインを改造した、1014psを発揮するハイブリッド1.6L V6ユニットを搭載する。
全輪駆動のこのモデルは、シンプルに「ワン」と名づけられた。
複雑なパワートレインを、ガソリン・パティキュレートフィルターを使用し、パフォーマンスを損なうことなく、WLTP排出基準をクリアすることを目指したため、このハイパーカーのローンチ日程は、当初の2019年初頭から延期されていた。
レース仕様で約5000rpmを達成するF1ベースのエンジンの、アイドル・スピードにも問題が生じていた。
エンジニアが「途方もない挑戦」と呼ぶ、ユニットを1200rpm程度のアイドル・スピードで、適切に動作させることを目指したのだ。
最高速度350km/h達成か
現在、静的なテストプロセスを終え、「ロードカーの、ドライビング・ダイナミクスとパフォーマンスの新しい次元」を目指し、イメンディンゲンのトラックでテストを行っている。
開発目標には、「日常的に使えるパフォーマンス」と、モーターのみで航続距離26kmを達成することが含まれる。
最高速度350km/hと、0-97km/h加速6秒を達成する、コンセプトカーのパフォーマンスを、この新しいモデルで実現できるかどうかまだ明らかにされていない。
間もなくニュルブルクリンクでのテストが開始され、チューニング完了後には、ラップ記録に挑む可能性もあるだろう。
ワンは、2017年のコンセプトカーのデザインの多くを引き継いでいる。
微妙に変更されたエアロダイナミクス機能は、ルーバー、フロントウィングのエア・アウトレット、リアスポイラーなどの、アクティブなエアロコンポーネントのキャリブレーションに焦点を当てたトラックテストにより、生産前に再び変更される可能性もある。
生産仕様を含む、ワンの詳細はまだ明らかにされていないが、2021年の納車がアナウンスされている。
275台限定で生産される、この新しいハイパーカーのヨーロッパでの販売価格は、227万ユーロ(2億8600万円)となっている。
画像 メルセデスAMGワン、ロータス・エヴァイヤ、ピニンファリーナ・バティスタ、リマック C_Twoカリフォルニア【電動ハイパーカー比較】 全110枚