新型フェラーリ・エンツォのテストをスクープ
公開 : 2012.04.26 16:51 更新 : 2017.06.01 00:55
そのパワー・トレインが北京モーターショーで発表されたフェラーリ・エンツォに代わるスーパー・モデルのテスト風景をスクープした。その荒い写真は、ドイツのボッシュのテストコースで撮影されたものだ。
ドイツのエレクトロニクスの巨人、ボッシュは、フェラーリF-1のためのKERSシステムをテストしているが、その関係性はプロダクション・モデルについても保たれている。
最新のHY-KERSシステムは、ミドシップに積まれるV12エンジンと、リアに搭載されるモーターとをデュアル・クラッチで繋ぐことを特徴としている。正面にはもうひとつの電気モーターが補助的に装着されている。
新しいエンツォのためのシステムは主にフェラーリ458をベースにテストされている。フェラーリ458のV8に変わって、HY-KERSがそのミドにマウントされている。
生産型のエンツォは、カーボンファイバー・シャシーを使用する。ハイブリッド・システムを採用したことについて、フェラーリのCEO、アメデオ・フェリーサは、北京モーターショーでAUTOCARに「単にCO2を減らすためには、減量だけでは成し遂げられない」と語った。
HY-KERSシステムは新しいエンツォを最速のフェラーリにすることは間違いない。おそらくトータル・パワーは1000bhp近くになることだろう。
「重くなったシステムを補完することはチャレンジングなことだったが、必要な重心とボディ・バランスを見つけることができた。」とフェリーサ。但し、フェラーリの特徴でもあるサウンドを失いたくはないという理由から、低速でも純粋な電気モードで動くことはないという。