【日産フィガロ】アメリカで大人気 在庫200台/400万円超えも 理由は可愛さ 日本専門店「輸出せぬ方針」も
公開 : 2020.08.22 05:50 更新 : 2022.03.25 18:51
ほかと違う個性「顔がカワイイ」
「いずれもベース車両は日産のコンパクトカーで日本車の品質が保たれています」
「どのクルマもユニークなデザインをしていますが、フィガロは特段、顔がカワイイと大評判です」
「エスカルゴはあまり好まれませんね。貨物車登録になるので手続きが少し面倒なのです」
――アメリカでフィガロを所有する上での注意点はどんなことがありますか?
「日本車専門店で見てもらうことを推奨しています。日本車に慣れていないところはダメですね」
「当社としては販売するときに、ほとんど改造せずオリジナルに近い状態で販売しています」
「補修についても同様で、サビを修正したりその場しのぎで適当に直したりはありません。塗装面に悪影響を与える場合もありますから」
「販売する際には最低限、油脂類をチェックするだけです。古いクルマですがパーツに関しては、他の日産車と共通して使えるものが多いので、アメリカでも入手困難ということはありません」
JDMと言えば少なくとも25年は経過していることになるが、アメリカで日本製中古車が人気となっている理由の1つに、アフターパーツが豊富で注文して届くまでも早いと言われている。
この傾向を日本の専門店はどう思っているのだろうか?
日本の老舗専門店、国内需要を大切に
横浜市都筑区にあるパイクカー専門店「オレンジロード」を経営する毛利雅之氏(日本自動車システムネットワーク取締役社長)に日本でのフィガロ人気や海外輸出について話を聞いてみた。
同社は20年以上にわたって日産パイクカーを専門としており、製造会社である「高田工業」との業務提携のもと、2010年にBe-1、パオ、フィガロをリフレッシュして販売している。
さぞかし多くのフィガロ輸出に携わって来たであろう……と思いきや、「輸出は一切していません」と意外な答えが返って来た。
「最近はフィガロの価格高騰が顕著です。アメリカをはじめとした海外での需要増が原因でしょうね」
「オレンジロードが輸出をしない理由は、日産が素敵なメイドインジャパンのクルマを作ってくれたのに、それらを外国に出してしまうことがイヤなんですよ」
「外国での販売価格が高騰していることが理由で、国内のオーナーが委縮するのもおかしな話です。わたしは日本のオーナーに喜んでもらいたいという気持ちがあるので、輸出はしない方針です」
「ですが、30年という年月を経て近年は入手が難しいパーツも増えてきました。追加オーダーができず、生産終了というパーツも少なくありません」
「逆に海外の方が入手しやすい場合もあります。イギリスにはフィガロの部品はなくてもマイクラ(マーチの海外名)をベースに部品の入手が可能な場合もありますし、東南アジアではノックダウン生産の技術を持っていますから」
確かに海外で古い日本車が高評価を受けることは日本人として誇らしいと思う反面、日本の宝のようなクルマたちがどんどん海外に流れて行ってしまうことを考えると手放しで喜べない状況と言える。
税金や車検、パーツ入手など、もう少し古いクルマに優しい国になってくれたらよいのだが。