【なぜ?】輸入車、メーカーオプションが少ないわけ そもそもディーラーオプションとの違い ポイントは「納期」
公開 : 2020.08.24 09:40 更新 : 2021.10.13 12:20
新車を購入するときは、車種の選定から始まって、グレード、ボディカラーなど、内容は多岐にわたります。ただし輸入車は「メーカーオプション」が少ないです。ディーラーオプションとの違いをまとめ理由を探ります。
メーカーオプション/ディーラーオプション
新車を購入するときは数多くの選択肢の中から自分にピッタリなものを選ぶという作業が発生する。
それは車種の選定から始まって、グレード、ボディカラーなど、内容は多岐にわたる。
クルマにそれほどこだわりのない人からしてみれば、数多くの選択肢の中から1つをチョイスするということは面倒に感じる人もいるかもしれない。
いっぽうクルマ好きからしてみればこの時間こそクルマを購入するときに最も楽しい時間と考える人は多数いることだろう。
そんな数多い選択肢の中でも悩みどころが大きいのがオプション装備ではないだろうか?
一口にオプション装備といっても、大きく分けて「メーカーオプション」と呼ばれるものと「ディーラー(販売店)オプション」という2種類が存在している。
車両購入後でも好きなタイミングで購入できるディーラーオプションに対して、メーカーオプションはその名の通りメーカー、つまり製造のタイミングで車両に組み込むもの。
例を挙げるとサンルーフや本革シートなどあとからの装着が難しいものがほとんど。
中にはアルミホイールのように後から交換できるものもあるが、メーカーオプションの場合は純正アルミホイールとの差額で装着できるような価格設定となっているものがほとんど。
やはり最初に選んでおく方がお得と言えるだろう。
輸入車では選ぶ楽しみが少ないのか?
そんな選ぶ楽しみの1つであるメーカーオプションではあるが、実は輸入車ブランドの車種に関しては選択肢が少ないことにお気付きだろうか?
例えばフォルクスワーゲンのベーシックモデルであるポロ。
先進運転支援システムがプラスされる「セーフティパッケージ」、ナビやETC、コネクテッドサービスなどがセットになった「ディスカバー・プロ・パッケージ」、スマホのワイヤレス充電やデジタルメータークラスターが備わる「テクノロジーパッケージ」の3種類のパッケージオプションしか用意されていない。
また、日本で根強い人気を誇るルノーのカングーに至ってはメーカーオプションの設定がそもそも存在していないという割り切りぶりなのである。
実はこれ、輸入車という特性上やむを得ない理由があってこうなっているのだ。
そもそも輸入車とは当然海外で生産され日本に船便で運ばれてくる。そのため、当然かの国を出発してから日本に着くまでにある程度日数がかかってしまう。
そして当然1台だけを船で運ぶとなると移動コストがとんでもない額になってしまうので、ある程度の台数をまとめて輸入するというのが一般的。
となると、タイミングによっては数か月後の出荷となることも珍しくないのだ。