【日産キックスeパワー搭載】インテリジェント・ルームミラー 第4世代の進化
公開 : 2020.08.26 13:35 更新 : 2021.03.05 21:32
日産の新型SUV「キックスeパワー」には、新開発のインテリジェント・ルームミラーが採用されています。一面がガラスのディスプレイで、後方映像を表示。カメラ、レンズ、ディスプレイの進化をご紹介しましょう。
パナソニックと日産 共同開発
eパワーを搭載した小型SUVとして話題を集めている日産キックス。
そのルームミラーは、日産にとって第4世代となる電子ミラーだが、パナソニック(オートモーティブ社)と同社が、共同開発したものである。
これは、専用設計したカメラで車体後方を広く撮影し、その映像をルームミラーの位置に配置したディスプレイに表示するシステム。「インテリジェント・ルームミラー」と名付けられている。
カメラは従来品の1.3メガピクセルから、新型では2メガピクセルへ高画素化、レンズのF値は従来品のF2.8からF2.0へ向上。
これに加えて、ディスプレイを従来品の100ppiから163ppiへ高解像度化したのが特徴となっている。
一面ガラス フレームレスミラー
こうしたアップグレードとパナソニック独自の映像処理技術によって、高精細な映像・夜間視認性の向上(ダイナミックレンジ120dB:従来品100dB)を実現するほか、後続車のLEDランプによるフリッカーを抑制した。
また、インテリアパーツとして現代の新型車にふさわしい意匠を追求し、ミラー外周リムを廃止し、端部までガラスで造形。デザイン性に優れたフレームレスミラーとしている。
カメラ自体は、リア・ウインドウの内側に取り付けられているから、一般的なルームミラーのように、後席乗員・車内の様子が映り込まず、視界を遮らない。
SUVボディのクルマに乗ると見晴らしはいいが、取りまわしの際の死角も気になる。様々なカメラ技術のアップデートが、ドライバーに安全運転をもたらしてくれる。