【ポルシェも発売延期】タイカン・クロスツーリスモ 四輪駆動EV 2021年初頭発売へ 欧州
公開 : 2020.08.30 21:33 更新 : 2021.02.10 17:27
ポルシェは、需要の高いEVサルーンを優先するため、タイカン・クロスツーリスモの発売を、2021年まで延期します。最上位で762psを発揮するこのモデルは、邦貨にして1200万円前後で提供されると予想されています。
発売を2021年まで延期
ポルシェは、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、EVサルーンに対する需要が高まっていることを理由に、タイカン・クロスツーリスモの発売を、2021年まで延期することを決定した。
ポルシェのボスであるオリバー・ブルーメによると、このタイカンのエステート・バリエーションは、当初2020年後半にオーダー受付が開始される予定となっていた。
ブルーメは「今回の決定は、わたし達にとって悪いことではありません。ライフサイクル・プランの最適化を行った結果です」
「新型コロナウイルスによって、ポルシェにも大きな変化がありました。本質を見極めることが大切です」と述べている。
パンデミックの影響により、多くのメーカーがモデルの発売を延期している。
今月初め、フェラーリはSF90ストラダーレの発売を数か月遅らせると発表、7月には、ランドローバーがディフェンダー90の発売延期を明らかにしている。
ただし、ポルシェはこれらのメーカーよりも高い収益率を保っている。
ブルームバーグは、2020年前半に利益を維持した自動車会社3社として、テスラとトヨタと共にポルシェの名前を挙げている。
1200万円前後で提供か
発売までは、半年ほど待たなければならない可能性が高いが、ポルシェの2番目のEVの詳細は、すでに明らかになっている。
スパイショットの画像からは、タイカン・クロスツーリスモがタイカン・サルーンのDNAを引き継ぎつつ、パナメーラやパナメーラ・スポーツツーリスモと同様、独自のスタイリングを備えていることがわかる。
長く伸びたルーフと、傾斜が急なテールゲートは、タイカンの標準モデルより広いラゲッジスペースを提供する。
ベースとなる、2018年に発表された「ミッションEクロスツーリスモ」のような高い地上高により、高いオフロード性能が提供される。
パワートレインに関しては大きな変更はなく、エステートはサルーンと同じ3つの選択肢を保持することがほぼ確実とされている。
クロスツーリスモは、タイカン標準モデルと同じ2基の電気モーターを搭載した、四輪駆動モデルとなる。
530psを発揮する「4S」、680psの「ターボ」、762psの「ターボS」の3種類の出力で提供される。
このテスラ・モデルSのライバルは、史上初めて800Vシステム電圧に対応し「15分未満」で80%までのチャージが可能となると言われている。
価格はまだ明らかにされていないが、サルーン・バージョンの販売価格である8万3367ポンド(1173万円)より、数十万円高くなると予想されている。
画像 ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモ、テスラ・モデルS、ポールスター1、メルセデスAMG GT 63 S、アウディeトロン【ライバル比較】 全119枚