【ミニ・リマスタードの英DBA】新たな大株主、UKアドバンスド・インダストリーズを迎える 新モデル投入のため
公開 : 2020.09.01 06:50
日本導入が発表された「ミニ・リマスタード」。製造元の英デビッド・ブラウン・オートモーティブ社の株式の大部分を、UKアドバンスド・インダストリーズという企業が取得し、新たな筆頭株主となりました。
2人のベテラン起業家が経営に参加
英デビッド・ブラウン・オートモーティブ(DBA社)は、「スピードバックGT」および「ミニ・リマスタード」のメーカーだ。同社は、UKアドバンスド・インダストリアル(UKAI)が新たに大株主となるに際し、「成長と刺激的な新しいモデルの投入」を約束している。
UKAIの代表であるリチャード・ウェストリーとデビッド・ロバーツの2人がDBAの取締役会に新たに参加することとなり、2013年にDBAを創設した前CEOのデビッド・ブラウンが取締役および同社の公式ブランドアンバサダーを務めることとなった。
ウェストリーは英国の自動車業界の中で、金属プレス及び車両構造のサプライヤーであるファブリンクの創設者として知られる人物であり、ロバーツは工業製品および高級品メーカーに関心を持っているベテラン起業家だ。
同社には、フォード、ホンダそしてアストン マーティンで上級職を歴任してきたエディ・ケンバリーが新CEOとして就任する。現在の営業およびマーケティングディレクターであるミシェル・ゲイは最近買収したシルバーストン本社で現職に留まるとのことだ。
さらに刺激的な新製品を投入へ
ウェストリーは、「現在の困難な環境の中、この取引を完了できたことに興奮しています。わたしたちは、知識、経験、及び関連ビジネスの既存ネットワークを通じて、DBAに大きな価値を付加できると感じています」と述べた。
ロバーツは、「(DBAは)スタイルと豪華さの両立を体現するだけでなく、今後はさらに、目の肥えた顧客の要望を満たすべく追加の到達点とプラットフォームを開発していくことを楽しみにしています」と語る。
さらに「我が社のオーダーメイドの職人技は、デビッド・ブラウン・オートモーティブのブランドとしての中核であり、英国の高級自動車ビジネス界における顧客サービスの基盤でもあります。会社が成長し拡大するにつれて、こうした基本理念への献身さは、我が社に関するすべての中心となるでしょう」と付け加えた。
デビッド・ブラウン・オートモーティブがこれまでに発表した製品には、2013年の60万ポンド(8440万円)超のスピードバックGTがある。さらに2017年に9万ポンド(1266万円)のミニ・リマスタードが加わり、特に東南アジアで人気となっている。
ブラウンは、新しい買収契約に満足しているそうだ。「わたしたちは世界中の顧客を魅了する素晴らしい製品を持っています。また、さらなる成長と、刺激的な新製品を発売したいと熱望しております。UKAIの投資、経験、大規模な事業形態ががそれを支えてくれ、われわれの将来の成功への鍵となるでしょう」と語った。