【あばたもえくぼ】愛すべき欠陥車 問題を抱えたクラシックカー21選
公開 : 2020.09.06 05:50 更新 : 2021.03.05 21:42
5. ランチア・ベータ
70年代、ランチアは英国でBMWを追い抜いた。活発なフィアットのツインカムエンジンと魅力的な走り心地で、ベータのセダンおよびクーペには多くの友人がいた。
しかし、残念なことに、ベータはロシアから調達した鋼鉄で作られていた(一部)ようで、わずか数年で塵と化してしまった。腐敗したベータは真っ二つに折れてしまい、ランチアの評判も同じ運命をたどった。
6. シトロエンGS
フォード・エスコートがカート式リアサスペンションを搭載していた時代、1970年代のシトロエンGSは、空冷水平対向4気筒エンジンとセルフレベリングサスペンションを採用し、回転ドラム式計器とクラッチペダルのない「マニュマチック」トランスミッションを搭載したバージョンもあった。
ファミリーカーの中では前衛的な存在だったが、この美しいエンジンは、メンテナンスと注油を完璧に行わなければ、10万kmでカムを噛み切ってしまうだろう。
7. シトロエン2CV/ダイアン
2CVとダイアンは、燃えにくい空冷エンジンとシンプルさで、大抵の故障は、ハンマーと冒険心で修理することがでた。フロントのドラムブレーキを除いては。
ドラムはシャシーの脚の内側に取り付けられており、正式にはフロントパネルとドライブシャフトを取り外す必要があったが、一部のオーナーはストローク量の多いサスペンションによりクルマを上下に揺らし、ボディを路面にぶつけてドラムを引っ張り出していた。
シトロエンは最終的にディスクブレーキを装着することでこの問題を解決した。
8. ジョウェット・ジャベリン
繊細なハンドリングの6シーター、1.5L水平対向4気筒エンジンを搭載するジャベリンは、モンテカルロ・ラリーでの優勝もあって大ヒットしたはずだったが、ジョウェット社のトランスミッションの作りがあまりにもひどく、一度に2つのギアを噛み合わせることができず、残念な結果に終わってしまった。
ジョウェットは壊れたトランスミッションの山の下に埋もれ、自らも壊れてしまった。
9. トライアンフ・ヘラルド
必要性は発明の母という言葉があるように、トライアンフは一体構造を作る余裕がなかったため、ヘラルドのシンプルで美しいボディをシャシーフレームにボルトで固定した。
運転しやすく、機械的にも信頼できた魅力的なヘラルドは、シャシーが腐ってしまい、リアスイングアクスルサスペンションのアウトリガーがフリルのついたボックスセクションを貫通。後輪の角度が変化し、ハンドリングが明らかに不安定になるまでは、良いクルマだった。