【あばたもえくぼ】愛すべき欠陥車 問題を抱えたクラシックカー21選
公開 : 2020.09.06 05:50 更新 : 2021.03.05 21:42
14. メルセデス・ベンツEクラス W210
メルセデスは、その難攻不落の造りと信頼性に対する評判を、この車で台無しにしてしまった。
1995年に花崗岩で作られたW124 Eクラスの後継としてデビューしたW210は、ヒーター、ディーゼルインジェクター、電子点火装置、ダッシュ・リードアウトの不具合にともない、ボディは沼地のように腐ってしまった。
2002年に発売されたW211にも問題があり、ドイツのタクシー運転手が実際にメルセデスのシュトゥットガルト本社を訪れて文句を言うほどであった。
15. フォード・コルティナMkII
ハンサムできちんとした作りで人気の高いコルティナは、ロータス製エンジンを搭載したモデルのイメージが定着し、大成功を収めた。おそらくコークボトルのようなスタイルのMkIIIよりもよかったのだろう。
1960年代後半、フォードはこのコルティナに「セルフクリーニング」塗装を施した。その結果、70年代半ばには、多くのMkIIがかさぶたのような症状で覆われていた。
16. フォード・エスコートMkI / II
70年代、フォードはコルティナでトップを走っていたわけではなく、シンプルで耐久性に優れ、ラリーでも活躍したエスコートが売上に貢献していた。
貧弱なアレグロやマリーナが並ぶ中、エスコートは信頼性の頂点を極めていたが、フロントサスペンションのストラットが錆びたサスペンションタワーの「フリッチプレート」を打ち抜いたことで、その栄光に影がさし始める。
フォードは交換用プレートをフランケンシュタインのように溶接で固定し、その寿命を延ばした。
17. リライアント・ロビン
良識のある人ならば、前輪が2つない時点で設計上の大きな欠陥だと思うだろうが、ロビンには別の問題があった。軽量なグラスファイバー製のボディは燃えやすいのだ。
さらに、整備時のエンジンへのアクセスは悪く、エンジニアも手を抜いてしまうことが多い。燃料パイプの漏れやスパークプラグのリード線のアーク放電、外部燃焼などが発生し、何百台ものロビンが焼き尽くされる結果となった。
さらに悪いことに、美しいリライアント・シミターGTEエステートにも同様の問題があった。
18. VWタイプ2 マイクロバス
タイプ2は実際にはバンなのだが、ヒッピーや家族連れを中心に何世代にもわたって愛されてきた。
運転席と助手席がフロントアクスルの上にあるため、重量配分やハンドリングはビートルよりも良く、VWのリアエンジン車の中では最高の走りをしていた。
しかし、サイドウインドウの高さにあるエンジンのエアインテークに落葉が吸い込まれてしまい、これを取り除かないとエンジンルームが焼けてしまうという災難に見舞われてしまう。そうなると、あまりいい気はしない。