【あばたもえくぼ】愛すべき欠陥車 問題を抱えたクラシックカー21選

公開 : 2020.09.06 05:50  更新 : 2021.03.05 21:42

19. ブリストル405

手作りの合金製ボディに、愛らしく自由に回転するBMW製直6エンジンを搭載したブリストル唯一の4ドアモデル、405。

ピュアスポーツの走りの楽しさを備えた、オーダーメイドのツーリングカーであった。しかし、いくつかの問題を抱えていた。

ブリストル405
ブリストル405

1つは、フロントガラスの枠に木材を使用していたことで、高価なピラーが腐ってしまう原因となった。

もう1つは、1速ギアにフリーホイールを装備し、渋滞の中でもスムーズに走れるようにしたこと。激しい加速時にはこれが爆発する可能性があり、固定ギアに交換するオーナーもいた。

20. マツダRX-7

RX-7は、2シーターの妖艶なボディに、鬼のような回転数を誇るロータリーエンジンを搭載した、画期的なクルマであった。

ロータリーエンジンは通常のレシプロよりも摩耗が早く、圧縮が抜けてしまうという問題点があった。マツダは、この問題を解決したと考えていたようだ。

マツダRX-7
マツダRX-7

多くの英国人がRX-7を購入したが、それが部分的にしか真実ではなかったことに気付いた。

2000年代初頭の曲線的なボディを持つRX-8でさえ、同様の脆弱性を示した。結果的には、排出ガスの問題により販売は終了してしまった。

21. ローバーP6

英国版シトロエンDSとして考案されたローバーP6は、事実上、現代の高級セダン市場を開拓したパイオニアである。

P6は、インボード式ディスクブレーキ(リア)などの機能とともに、衝突時の強度と耐久性に優れた巧妙な構造を備えていた。

ローバーP6
ローバーP6

しかし、その構造自体が目に見えないところで腐ってしまうという問題があった。

外は無傷で中はヨモギのようになっていても、リアのディスクブレーキはクルマの下からしかアクセスできないため、作業するには地獄だった。

一部の耳の不自由なオーナーや、お金に困っているオーナーは、ブレーキパッドが摩耗したときに発する悲鳴に気付かず(または聞こえないフリ)、ディスクを磨き続けて破損した。

また、一部には、ディスクを整備するためにフロアパンの点検ハッチを切ったオーナーもいる。

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