【詳細データテスト】ホンダe 広い室内 街乗りは快適で楽しい 航続距離が最大の難点

公開 : 2020.09.06 07:20

使い勝手 ★★★★★★★★★☆

インフォテインメント

過去のインフォテインメントシステムがいかにぎこちなく扱いづらかったかを考えれば、ホンダがこれほど急激なデジタル化をやってのけたことはたいしたものだ。

概して、ディスプレイはすばらしく鮮明で、レスポンスにも優れる。ただし、それぞれの境目がやや曖昧だ。8.8インチTFT液晶を用いた計器盤は、クリアで読み取りやすい。表示内容は変更が可能で、充電レベルや航続可能距離、走行時間など、運転に関わるデータを投影することもできる。

2面のセンターディスプレイは、助手席側で操作した内容を運転席側へ受け渡すことを可能にした。カメラ式サイドミラーは標準装備で、これは量産車では世界初だという。
2面のセンターディスプレイは、助手席側で操作した内容を運転席側へ受け渡すことを可能にした。カメラ式サイドミラーは標準装備で、これは量産車では世界初だという。    MAX EDLESTON

いっぽう、インフォテインメント用の12.3インチ2面ディスプレイは、設定変更やパーソナライゼーションのレベルがまったくの新次元に達している。2画面あることにより、オーディオやナビの操作が助手席からもできるようになり、ボタン操作でそれをドライバー側の画面へとパスできるのだ。

じつにクールだ。Apple CarPlayなどにも対応しているが、このシステムにそれが必要なのか疑問に思えてくる。ともかく、これまでホンダが用意したいかなるインフォテインメントシステムより、はるかに出来のいいデバイスだ。

燈火類

ヘッドライトはLEDで、ハイビームアシストを標準装備。デザインはおみごとだが、今回はその実力を試す機会に恵まれなかった。

ステアリングとペダル

ブレーキペダルはど真ん中。シートのセンターライン上に位置するが、踏面が広いので、左右どちらの足でも操作できる。ステアリングコラムは前後と上下のいずれも調整可能だが、テレスコピック量はもう少しほしかった。

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