【7代目へモデルチェンジ】最新メルセデス・ベンツSクラス発表 レベル3の自律運転搭載
公開 : 2020.09.03 14:00
大きくなったグリルに、滑らかなボディライン
最新のSクラスは、全面的にデザインが新しくなった。流れるようなCピラーの造形は先代と重なる雰囲気ながら、ボディはスムーズさを増している。
フロントグリルは大きくなり、ヘッドライトはスリムに。水平基調のテールライトは、テールゲートにまで伸びている。雰囲気はCLSにも似ていると思う。
ボディサイズは、ロング・ホイールベース版で全長が34mm伸び、5255mm。全幅は55mm広くなり1954mm、全高は12mm高くなり1503mmとなっている。荷室容量は20L増え、550Lだ。
ドアハンドルは、標準ではボディに固定されたグリップタイプだが、オプションで電動のポップアップ・ハンドルも選ぶことが可能。通常はボディ表面と一体となり、滑らかなボディラインを強調してくれる。
空気抵抗は向上しており、先代のCd値0.24から、0.22へと小さくなっている。
インテリアは、新デザインのダッシュボードに、4つの送風口が並ぶ。メーターパネルは12.3インチのモニター式で、オプションで3D機能も選べる。センターモニターは、11.9インチの縦長タイプ。タッチモニターで、エアコンの操作もモニター上で行う。
リアシート用として、11.6インチのタッチモニターをフロントシートの背面に取り付けることも可能だ。
当初Sクラスにラインナップされるエンジンは、先代の6代目からキャリーオーバーとなる2種類の6気筒。モデルグレードとしては、4種類が用意される。
当初は3.0Lガソリンと2.9Lディーゼルから
3.0Lターボガソリンはマイルド・ハイブリッドで、S450では367ps、S500では435psを発揮。スターター・ジェネレーターが21psをアシストし、燃費を向上させてくれる。トランスミッションは、9速ATが組み合わされる。
また2.9Lのターボディーゼルも用意され、S350dで386ps、S400dで329psを生み出す。S350dでは後輪駆動が選べるが、ほかのグレードは四輪駆動が標準となる。
PHEV版のS580eは、3.0Lの直列6気筒ガソリンエンジンに、トランスミッション内臓のモーターを結合。システム総合での最高出力は517psを得ている。バッテリーは28kWhのリチウムイオンだ。
4.0L V8ターボエンジンにマイルド・ハイブリッドを組み合わせ、507psを発揮するS580も追って登場する。メルセデスAMG版も、もちろん控えている。S63e 4マティック+とS73e 4マティック+となる予定だが、2021年半ばまでは英国への導入はないだろう。
詳細は未定ながら、AMG版には4.0LのツインターボV8ガソリンエンジンが搭載されることを、AUTOCARでは確認している。そこへ電圧400Vで稼働する電気モーターと、20kWh程度のリチウムイオン・バッテリーが組み合わされる。
システム総合での最高出力は、S63eで700psに近いようだ。またS73eでは、816psになる模様。これまでで最も強力なSクラスになるだろう。
V型12気筒のマイバッハは、11月に中国での発表が予定されている。