【恵まれたSUV】ホンダCR-V ハイブリッド(最終回)長期テスト 好印象を生む穏やかさ
公開 : 2020.09.20 07:20
不満の少ない恵まれた運転体験
筆者個人として気になったのは、シートのサイズ。アメリカ人向けなためか、幅が広すぎた。ランバーサポートも付くが、掛け心地が良いとはいえなかった。
体格によってシートの感じ方は違うと思うから、事前に試乗することをお勧めする。別のスタッフは、快適に座れたようだ。
英国仕様の場合、インフォテインメント・システムも弱点の1つ。メニュー構成が複雑で、ライバルモデルのものより良いとはいえない。でも、CR-Vを諦めたくなるほどではない。不満といえばその程度。
SUVとして、CR-Vの完成度は高い。荷室は広く、カメラ機材を積んで沢山の撮影に同行させた。週末にはサーフボードやマウンテンバイクを積んで、楽しんだ。
リアシートは、大人がリラックスして居眠りするのにも、充分な広さがある。リアシート側にもSUBポートと、エアコンの送風口が付いている。
ホンダCR-Vハイブリッドは、流行をしっかり捉えている。ハイブリッドで、EVモードもあり、SUVだ。それらが、世界で最も売れるSUVの1台、という記録につながっている。
この長期テストは、筆者にとって恵まれた体験だった。#Blessedを付けたいほど。
セカンドオピニオン
個人的には、ホンダCR-Vはあまり視界には入ってこない。ボディもインテリアも、デザインはライバルと比べると印象が薄い。滑らかさや実用性を重視しているようだ。ただし、それは多くのドライバーにとって重要な側面でもある。
英国仕様のインフォテインメント・システムは時代遅れ。ハイブリッドなら、そこも時流に合わせた方が良いだろう。 Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
テストデータ
気に入っているトコロ
EVモードでの走行:エンジンノイズのない、モーターでの走行が楽しい。排気ガスも排出しないで済む。
運転支援システム:車線維持支援システムは、長距離ドライブでのストレスを軽減してくれる。
回生ブレーキ:スポーツカーのようなパドルを引くと、回生ブレーキの強さを変えられる。その変化を楽しめた。
気に入らないトコロ
インフォテインメント・システム:ラジオの選曲だけでも、頭を使う。最後まで慣れなかった。
ドライバーズシート:筆者の背骨は、CR-Vの背もたれとランバーサポートにフィットしなかった。ほかのドライバーは大丈夫なようだ。
走行距離
テスト開始時積算距離:1313km
テスト終了時積算距離:1万1714km
価格
モデル名:ホンダCR-V 2.0i-MMDハイブリッドSR AWD eCVT(英国仕様)
新車価格:3万4470ポンド(468万円)
現行価格:3万5570ポンド(483万円)
テスト車の価格:3万5320ポンド(480万円)
ディーラー評価額:3万1680ポンド(430万円)
市場流通価格:2万8510ポンド(387万円)
個人評価額:2万6785ポンド(364万円)
オプション装備
パール塗装:850ポンド(11万5000円)
燃費&航続距離
カタログ燃費:13.7km/L
タンク容量:57L
平均燃費:13.8km/L
最高燃費:15.7km/L
最低燃費:12.0km/L
航続可能距離:788km
主要諸元
0-100km/h加速:9.2秒
最高速度:175km/h
エンジン:1993cc直列4気筒自然吸気+電気モーター
最高出力:145ps(エンジン)/184ps(電気モーター)
最大トルク:17.8kg-m(エンジン)/32.1kg-m(電気モーター)
トランスミッション:eCVT
トランク容量:497L
ホイールサイズ:18インチ
タイヤ:235/60 R18
乾燥重量:1672kg
メンテナンス&ランニングコスト
リース価格:362.9ポンド(4万9000円/1カ月)
CO2 排出量:126g/km
メンテナンスコスト:なし
その他コスト:なし
燃料コスト:799ポンド(10万8000円)
燃料含めたランニングコスト:799ポンド(10万8000円)
1マイル当りコスト:0.12ポンド(16円)
減価償却費:5960ポンド(81万円)
減価償却含めた1マイル当りコスト:1.0ポンド(136円)
不具合:なし