【OPELの小型SUV】独オペル(ヴォグゾール)新型モッカ EV、ガソリン、ディーゼル設定
公開 : 2020.09.08 11:20
独オペルが新型のコンパクトSUV、モッカを発表しました。プジョー2008の兄弟車で、1.2L ガソリンエンジンと1.5L ディーゼルの2種類のエンジンを搭載。独創的なモダンデザインにも注目です。
モダンなコンパクトSUV登場
ドイツのオペル(ヴォグゾール)は、大胆なモデルチェンジを受けたクロスオーバー「モッカ」のガソリンおよびディーゼルエンジン仕様を発表した。先日発表された電気自動車「モッカe」に続くデビューとなる。
オペルは2021年から日本に再参入する。導入車種は、ベストセラー・ハッチバック車の「コルサ」、ピープルムーバーの「コンボ・ライフ」、SUVの「グランドランドX」という3モデルで、最新型のモッカについてはまだ言及されていない。
PSAグループのコモン・モジュラー・プラットフォーム(CMP)を採用し、内燃機関と電気の両方のパワートレインを搭載できるモッカは、欧州ではプジョー2008と同様に3種類のエンジン(ガソリン2種とディーゼル1種)から選択できる。
エントリーモデルの1.2L 3気筒ガソリンターボは、100ps、20kg-mを発生し、6速MTとの組み合わせによりWLTPサイクルで燃費が21.0~21.8km/l、CO2排出量は124~128g/kmとなっている。
排気量は1.2Lのまま、パワーアップされた上位モデルでは135psと23.5kg-mを発揮し、0-100km/h加速のタイムは前者より1.8秒速い9.2秒となっている。8速ATをオプションで選択でき、燃費は21.4~21.8km/l、CO2排出量は123~126g/km。
いずれのガソリンエンジンも、摩擦を抑えた設計と低回転からのトルクアップを実現する速効性のあるターボチャージャーを採用し、「高効率で軽快な走り」を実現しているという。
イギリス向けのモッカには、110ps、25.4kg-mの1.5L ディーゼルも用意されている。6速MTを装備し、燃費は26.6~27.9kg-m、CO2排出量は114~117g/kmとなっている。
オペルプランドの「Vizor」と呼ばれるフロントマスクを採用している。先代のモッカXと比較して、ショートオーバーハングとワイドなスタンスが特徴だ。
英国価格はプジョー2008と同等か
車内には、12.0インチのデジタルメーターと7.0インチまたは10.0インチのインフォテインメント・タッチスクリーンをを採用。重要な機能については個別にコントロールできるようになっており、運転に集中できるよう工夫されている。
シートには本革、アルカンターラ、ファブリックを用意し、フロントシートは標準で6ウェイ調整機能が備わっている。
電動モデルのモッカeと同様に、前方衝突警報、自動緊急ブレーキ、歩行者検知などのドライバー支援プログラムを標準装備している。また、アダプティブ・クルーズコントロール、インテリジェントLEDヘッドライト、ワイヤレスのスマートフォン充電器も装備。
今回、モッカには初となるパフォーマンス仕様の最上級グレード「SRi」が設定された。グロスブラックのフロントグリル、クロームメッキのエクステリアパーツ、18インチのツートンアロイホイール、レッドのサイドウィンドウフレームを装備しており、標準モデルとは一線を画すスタイルとなっている。
イギリス市場向けの価格はまだ発表されていないが、新型モッカは兄弟車のプジョー2008と近い設定になると期待される。英国発売は来年初頭で、内燃機関車が約2万150ポンド(282万円)、電動モデルが約2万8000ポンド(392万円)と予想されている。