ボルボ、コンセプト・クーペを東京モーターショーで公開

2013.11.01

ボルボ・カー・ジャパンは、11月に開催される東京モーターショーで、フランクフルト・モーターショーで発表したコンセプト・クーペをアジア初公開する。

このコンセプト・クーペは、新たにボルボのヘッド・デザイナーに就任したトーマス・インゲンラートによる最初の作品となる。

そのベースとなるのは、ボルボの新しいスケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)で、V8エンジン並の性能を持つドライブE 4気筒ガソリン・エンジンとのハイブリッド・システムが搭載される。ちなみに、このSPAは、来年、XC90で一般市販車に初採用されるものだ。

コンセプト・クーペは未来のドリームカーではないと、インゲンラスは語っている。

「われわれの新しいアーキテクチャーを示すモデルであり、自信に満ちたスタンスと、先進のデザインを与えたモデルだ。来年デビューする新しいXC90は、確かに異なるジャンルのモデルではあるが、それが登場した時に、このコンセプト・クーペとの繋がりがわかるだろう。」と語った。

コンセプト・クーペは、スリムなフローティング・ラジエター・グリルと、TシェイプLEDデイタイム・ランニング・ライトというボルボの新しいコーポレート・フロント・エンドを持つ。

「われわれは伝統的なアイアン・マークを持つグリルをどう料理しようかと考えている最中だ。しかし、それは来年出るXC90で明らかにされることになるだろう。」とも語っている。

インゲンラスは、このコンセプト・クーペをレトロなデザインにすることはなかったが、そこにはアイコン・モデルであるP1800クーペの影響が感じられる。

インテリア・デザインは、大きなタッチ・スクリーンを持つセンターコンソールとヘッドアップ・ディスプレイが採用され、ハンドメイトの本革とウッドで設えられたトリムを持つ。

SPAは、XC90に導入されるオートマティック・ドライビング・システムや、ボルボが既に採用している安全装備を持つ。

「これらシステムとユーザー・インターフェースとの自然な統合がキーとなる。ドライバーは、それら装備を意識することなく使用することができるようにしなければならない。」とインゲンラートは語っている。

新しいパワー・ユニットはターボ付きの2.0ℓ4気筒とモーターを組み合わせたもの。エンジンはフロント・ホイールを、モーターはリア・ホイールを駆動する。パワーはおよそ395bhp、61.1kg-mと推測される

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