【競技用GRパーツ 始動】GRヤリス カタログモデルの実車を撮影 ファン・イベント、9/16にオンライン開催

公開 : 2020.09.07 06:50  更新 : 2021.10.11 09:34

「GRヤリス」のカタログモデル全グレードを、じっくり撮影してきました。また、GRパーツに、競技用シリーズも登場。パーツ装着車両を2台、たっぷり撮ってきました。9/16開催のイベント情報も。

GRパーツ エアロ装着車

photo:Kazuhide Ueno(上野和秀)

9月4日にカタログモデルが日本発売されたGRヤリスには、さっそく「GRブランド」のカスタムパーツが登場している。

ドレスアップ系パーツが用意される点は、他のモデルと同じだが、GRヤリスには新たに、競技用GRパーツを発売したのがトピックだ。

「GRヤリスRZハイ・パフォーマンス」に、ドレスアップ系のGRパーツを装着した車両。写真はGRフロント・スポイラー。
「GRヤリスRZハイ・パフォーマンス」に、ドレスアップ系のGRパーツを装着した車両。写真はGRフロント・スポイラー。    上野和秀

装着車両の実車、さらにカタログモデル全グレードの車両を撮影してきたのでご紹介したい。

GRのエアロパーツは、GRフロント・スポイラー、GRサイド・スカート、GRリア・バンパースポイラー&GRスポーツマフラーの3点で構成。艶ありブラックのカラーリングがスポーティだ。

このうちGRフロント・スポイラーは、大胆な3ピース構造。フロント部にダウンフォースを発生させるのだが、前後のバランスを取るために、リアスポイラーに装着するエクステンションがセットとなっている。

たとえドレスアップパーツと言えども、走りの質を追求するのがGRのやり方だ。

これ以外にも、ブラック×レッドのカラーを基調とし、スポーティなサイドビューを演出するGRボディ・ストライプなど、様々なドレスアップパーツを設定している。

競技用GRパーツについても見てみよう。

競技用GRパーツ装着車

GRヤリスの登場にあわせて、GRパーツに「競技用」というシリーズが新たに加わった。

今回発表されたのは下記の品々で、なかでもGRロールバーはなかなかの作り込みなのである。

競技用GRパーツを搭載した「GRヤリスRZ」。左上から時計回りに、GRアンダーガードセット、Aピラーに格納されたGRロールバー、Bピラー内張りの加工部、サイドバー。
競技用GRパーツを搭載した「GRヤリスRZ」。左上から時計回りに、GRアンダーガードセット、Aピラーに格納されたGRロールバー、Bピラー内張りの加工部、サイドバー。    上野和秀

ロールバーは、JAF公認競技に出場可能な6点式でありながら、普段使いの乗降性・後席乗員のスペースを確保している。

Aピラー内にバーが格納される専用設計(内張りがやや太くなる)で、視界を妨げないよう配慮したほか、サンバイザーも問題なく使用できる。

Bピラーの内装とサイドバーが接触する部分も、内張りの一部を削って調整してあった。

・GRロールバー(サイドバーなし):24万6400円
・GRロールバー(サイドバーあり):27万3900円
・GR機械式LSD(グラベル/ターマック用):38万7497円
・GR強化メタルクラッチ&クラッチカバーセット:15万5760円
・GRアンダーガードセット:27万600円

写真はGRヤリスRZにこれらのパーツを装着した車両。通常のRZの写真も撮影してきたので、細部を見比べてみてほしい。

GRヤリス・オンライン・フェス概要

トヨタGAZOO Racing(TGR)では、これまでもファン・イベントに力を入れてきた。

With コロナに世界がシフトするなか迎えたGRヤリスの日本発売。TGRでは、9月16日 水曜 19時30分から、オンライン上で「GRヤリス・オンライン・フェス」を開催し、ファンとともに新モデルの登場を祝うことにした。

カタログモデルの全グレードを撮影することができた。写真は、必要装備以外を排除した競技用のベース車両「GRヤリスRC」の内装。
カタログモデルの全グレードを撮影することができた。写真は、必要装備以外を排除した競技用のベース車両「GRヤリスRC」の内装。    上野和秀

当日は、TGRのウェブサイトでGRヤリスの勇姿を披露し、オンラインQ&Aの時間も設ける。

新たな試みとしては、GRヤリスの走りをVRで同乗体験できる機会も、同イベントには用意されている。

VR体験には、スマートフォンと簡易的なVRゴーグルが必要で、先行導入された限定モデル「GRヤリス・ファーストエディション」の購入者にはすでに届けられているという(ゴーグルなしでも2D映像は視聴可能)。

実は車両撮影の場で、そのVR同乗体験のテスト版を視聴することができた。

スマートフォンの音量を上げて、VRゴーグルの先端にスマホをセット。

配信が始まると同時に、ゴーグルのなかを覗くと、レーシングスーツをまとったモリゾウこと、豊田章男社長が目の前に登場する。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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