【すべての新技術を積んでいる】新型Sクラス開発責任者 マーカス・シェーファーへQ&A 

公開 : 2020.09.07 15:20

拡張戦略に向けた取捨選択

「発表のとおり、Sクラスには純EVのEQSが登場します。Sクラスと同じ生産ラインで作られる、次世代のドライブトレインだと考えています。生産における複雑さを減らす、取捨選択も必要なのです」

ーーSクラスのクーペとカブリオレは、モデルとして消えてしまいます。理由は何だったのでしょう?

新型メルセデス・ベンツSクラス(欧州仕様)
新型メルセデス・ベンツSクラス(欧州仕様)

「15年間ほどのメルセデス・ベンツを振り返り、誕生したモデル・バリエーションを考察しました。中国のような異なる市場を克服し、年間300万台を生産するという、拡張戦略があります」

「パワートレインの変化にも直面し、プラグイン・ハイブリッドを投入しています。さらに純EVも加わります。ですから、どこかで複雑さを減らす必要がある。少し、モデル数を削ったわけです」

「クーペもカブリオレも、素晴らしいクルマです。しかし、ほかの形式で置き換える時が来ていると考えています。新しいSLクラスは、Sクラス・カブリオレを考えているお客様の視野にも入るモデルです」

「カブリオレは中国では需要が低く、アメリカでも人気は下火。残すべきものを選ぶ対象となりました」

「Sクラスには、ショートとロングのホイールベースがあり、大きく異なるマイバッハも用意します。さらに最近まで注意が払われてこなかった、SLのようなアイコンと呼べるモデルも、わたしたちはまだ持っているのです」

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