【ラリーのDNA注入】GRヤリス、GRファクトリーで生産開始 トヨタのホットハッチ
公開 : 2020.09.07 18:30 更新 : 2021.03.05 18:45
ヤリスとは全く異なる構造
GRヤリスは、トヨタのTNGAプラットフォームを四輪駆動仕様にしたものを採用しており、フロントは新型ヤリスのGA-B小型車用プラットフォームを、リアはカローラのGA-Cを使用している。
通常のヤリスと比較すると、全く異なるボディを持つ。ルーフは低くなり、5ドアから3ドアへと変更され、空力性能を上げるためにスタイリングが大幅に見直されている。
GRヤリスは全長3995mm、全幅1805mm、ホイールベースは2560mm。フロントトレッドは1535mm、リアトレッドは1565mmとなっている。
ボディパーツにはカーボンとアルミニウムを多用し、軽量化を図っている。また、リアトレッドは通常のヤリスよりも大幅にワイド化され、新しいダブルウィッシュボーン式リアサスペンションを採用。
AUTOCARがGRヤリスを試乗した際には限られたスペック情報しか得られなかったが、後にトヨタが公開したところによると、1.6L 直列3気筒ターボを搭載し、6速インテリジェント・マニュアル・トランスミッション(IMT)と組み合わされる。
駆動方式はトヨタの新しいGR-Fourシステムを採用したAWDだ。多板クラッチを使用し、4輪すべてのパワー配分を変化させることができる。完全に後輪駆動とすることも可能だ。
ブレーキには、4ポットキャリパーを用いた356mmベンチレーテッド・ディスクブレーキを採用。
日本ではすでにカタログ・モデルの予約受付を開始されている。
GRヤリスは、豊田市元町工場のガズー・レーシングの専用ラインで生産され、熟練工による組み上げ工程が多く含まれている。