【運転の楽しさは随一】 オースチン/MG/ローバー・メトロ 英国版クラシック・ガイド
公開 : 2020.09.20 07:20 更新 : 2020.12.08 08:38
英国で掘り出し物を発見
メトロ・クラブマン1.3L 登録:1989年 走行:3万4300km 価格:3795ポンド(52万円)
この販売店は、低走行距離のメトロを扱うことで英国では有名。その中でもこのメトロは特に優良らしい。オースティン・ローバー終焉直後に登場した、ローバー・メトロだ。
ボディに付くエンブレムはメトロのみ。オイスターベージュのボディは当時のまま。カラーバンパーと、上質なミンク・インテリアが備わる。
珍しい4速ATも載っている。出荷時のままのステッカーが残り、トランク内もきれいだ。
MGメトロ 登録:1987年 走行:4万6600km 価格:9750ポンド(134万円)
ワンオーナーのMGメトロ。ブラックのボディには艶も残り、グレーとレッドのインテリアの状態も良い。当時トップスペックのモデル。
一部の内装は緩んでいるようだが、1980年代のベロア生地なら一般的なこと。当時のデザインらしいアルミホイールを履いている。出荷時のノーマルホイールも残っている。ディーラーの記録とナンバーが一致している。
近年、初期のメトロの価格は上昇中。この価格なら、まだお買い得といえるだろう。
オーナーの意見を聞いてみる
ミニ・マニアだと認めるブライアン・ショート。「メトロ・モザイクを新車で購入し、妻もメトロGTaのオーナーでした。ずっとメトロが好きです」。と話す。
「1981年式のHLEが売られているのを1年前に見つけ、購入を決めました。初代オーナーは牧師さんで、1986年まで保管していたようです。クラシックカーの専門店から、車両を見ずに購入したのですが、説明とは違って車検が切れていました」
「ワイパーと燃料計は、不動。キャブレターのジェットも、プラスティック製のホルダーから外れていました。すべて自分で修理しています」
「驚くほどのオリジナル・コンディションです。フロント部分は新しいパネルに変えてありますが、ほかのボディはオリジナル。ドアのスピーカーも当時のまま。カセットテープのプレーヤーが付いていた時代のものです」
まとめ
状態は様々あるが、理想的なメトロを良好な状態で見つけるのは、今では困難。特に初期のメトロは、ミニの部品取りにされたケースも多い。購入時には、クルマに付いている部品の状態はよく確かめたい。
後期モデルも同様。MPiはSPiより需要が高い。状態の良い素のメトロを見つける方が、状態の悪いメトロを仕上げるより、はるかに安価で済むはず。
良いトコロ
まだ今のところは、主に中古部品となるが、比較的安価に部品が手に入る。状態の良いメトロを安価に見るけることも、まだ可能。興味があるなら、今が買いどきといえる。
良くないトコロ
交換用部品は底をつきつつある。車両価格は、価値を正当評価していないほど安いことも。