【新世代のワゴン】新型VWゴルフ・エステート(ヴァリアント)発表 車内スペース拡大 オールトラックも
公開 : 2020.09.09 21:48 更新 : 2020.09.09 21:50
VWゴルフ・エステート(ヴァリアント)の2021年モデルが発表されました。8代目となるゴルフのワゴンモデルで、ホイールベース延長により車内が広くなりました。4×4のオールトラックも同時にデビューしています。
車内の広さが大幅にアップ
フォルクスワーゲンは、ゴルフ8のラインナップを拡大し、新型エステート(ヴァリアント)とオールトラックを発表した。
AUTOCAR本拠地のある英国では2021年初頭に発売される予定。今年初めに発売された標準的なゴルフと、その後にデビューしたホットなGTI、GTD、GTEを補完するものだ。
新型ゴルフ・エステートの魅力は、実用的なスペースの増加だ。
全長4.63mのボディは、ライバルに比べると短いが、先代の7代目よりも66mm長い。しかし、車幅と車高は先代と同じだ。
ホイールベースが延長されたことで、後席の足元の広さは38mm増えている。トランク容量も大きくなり、後席を立てた状態では6L増の611L、倒した状態では22L増の1642Lとなっている。
トランク内にはコンビニフックと12Vおよび230Vの電源ソケット(一部グレードではオプション)を備えている。電動で伸びる牽引フックも利用可能だ。
さらに、オプションの電動リアゲートは、リアバンパーの下に足を入れるだけで開くことができる。
ゴルフと一線を画すデザイン
フォルクスワーゲンは、エクステリアについて「カリスマ性を感じさせるデザイン」としている。フロントからBピラーまで標準のハッチバックと同じだが、ルーフラインはクーペのようにリアに向かって傾斜している。
リアガラス、ユニークなテールライトとテールゲートのデザインが、ハッチバックとは一線を画している。
オールトラックは、前モデルのワイルドなスタイリングを忠実に踏襲している。
ワゴンとSUVの中間に位置し、最低地上高の向上、樹脂製のボディパーツ、専用バンパー、専用のインテリアパーツなどが採用されている。
英国向けのオールトラックのエンジンについてはまだ詳細が明らかではないが、4モーション(4輪駆動システム)を標準装備し、12%の傾斜地で2000kgの牽引能力を誇るという。
一方、エステートの3気筒と4気筒のガソリンとディーゼルのラインナップは、ゴルフ8のそれを反映している。
eTSIには48Vのマイルドハイブリッドシステムを採用。ディーゼルにはツインドージングSCR(選択的触媒還元)を装着し、「世界で最もクリーンなターボディーゼルエンジン」となるようだ。
パフォーマンスモデルにはどのパワートレインが採用されるのかはまだ明らかにされていない。
これまではGTDとRのみが設定されてきたが、CO2排出量で利するGTE(プラグインハイブリッド)をラインナップする可能性も高い。
詳細については、今後明らかにされる予定だ。