【レース由来のスーパーカー】マセラティMC20 3.0L V6は630ps 2021年発売へ
公開 : 2020.09.11 09:09 更新 : 2022.08.31 18:39
マセラティの、MC20スーパーカーが発表されました。630psを発揮するV6エンジンを搭載し、邦貨にして2586万円で提供されます。コンバーチブル、モータースポーツ、電動バリエーションの投入も期待されています。
MC20スーパーカー
マセラティは、数十億ポンド(数千億円)のリバイバル・プランをリードする、MC20スーパーカーを発表した。
パフォーマンスに焦点を当て、レースへの復帰をねらうこのモデルには、まずはミドマウントの630psを発揮するV6が搭載され、将来的には電動パワートレインも採用される予定となっている。
コンバーチブルとモータースポーツバージョンが、提供される可能性も残されている。
MC20は、2004年に発売された限定版MC12 2シーター以来の、マセラティのスーパーカー。
フェラーリ・エンツォをベースとしていたが、親会社のフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が、2016年にフェラーリの株式を売却したため、マセラティが独自開発したスポーツカーだ。
これにより、マセラティがFCAの主力プレミアム・パフォーマンス・ブランドとなる。
FCAのボスは、以前のマセラティの製品計画を根本的に見直し、13の新しいモデルを投入、3つの既存モデルをアップデートし、3年以内に販売を3倍にするという目標を掲げている。
CEOであるダビデ・グラッソは、MC20の発表の際、今後のすべての新しいモデルは電動化され、将来のためにレベル3自動運転機能を開発していると述べている。
「MC20はスーパーカーというだけではありません。将来のマセラティを構築するための、土台を築くモデルとなります」とグラッソは付け加えた。
MC20は、2021年の第2四半期に英国で発売される予定となっており、販売価格は18万7230ポンド(2586万円)から。
マセラティの「新時代」を象徴するモデル
この高級スーパーカーは、マセラティの「新時代」を象徴するモデルとなる。
概要は明らかにされていないが、マセラティはこのモデルでモータースポーツへの復帰を計画している。
マセラティのプロダクト・プランの見直しを受けて、MC20は同社のモデナで約24か月かけて設計された。
マセラティは、MC12のデザインを引き継ぎ、ブランドの歴史と「遺伝子ともいえる、優雅さ、パフォーマンス、快適さ」を、MC20に反映させると述べている。
特にパフォーマンスの最適化に注力されており、エアロダイナミクスを最大化するよう設計された。
ダラーラの風洞施設を使用し、延べ2000時間以上が費やされ、1000回を超える流体力学シミュレーションが行われた。
これにより、スポイラーなどの付属物の使用を、最小限に抑えることに成功。リアウイングもミニマルなものとなった。抗力係数が0.38Cdとなっている。