【弱点はサビとオーバーヒート】ランドローバー・ディスカバリー2 英国版中古車ガイド

公開 : 2020.09.18 10:20  更新 : 2021.07.12 18:45

不具合を起こしやすいポイント

エンジン

T5dディーゼルエンジンの場合、滑らかに回転することと、オーバーヒートの過去がないかを確認する。シリンダーヘッドの不具合は、致命的な故障といえる。

V8ガソリンの場合、ヘッドガスケットやシリンダーライナーの不具合でオーバーヒートする場合がある。こちらも、修理費用は安くは済まない。

ランドローバー・ディスカバリー2(1998-2004年/英国仕様)
ランドローバー・ディスカバリー2(1998-2004年/英国仕様)

インジェクターの状態を確認し、ディップスティックからガソリンの匂いがしないか、確かめる。

電気系統

ABSやトラクションコントロールなどの警告灯が、エンジン始動後に消えることを確かめる。消えない場合、SLABSユニットの不具合の可能性がある。

不具合をごまかすため、警告灯の配線が切られていることも。始動時に一度点灯することも大切だ。

ブレーキとサスペンション

スチール製のブレーキパイプに、サビがないか確認する。

セルフレベライザーも、付いている場合は動作を確かめたい。フロントはコイルスプリングで、リアがエアサスペンションとなっている。

速度を上げた時に足回りから唸り音がする場合、フロントのホイールベアリングが劣化している証拠。

シャシーとボディ

スチール製のシャシーは錆びる。特にリア周り。シャシーレッグのサビがひどい場合、切断して新しいシャシーを溶接しなければならないことも。

ボデイは、リア周りや下側で、衝撃を受けた跡がないか観察する。

知っておくべきこと

英国には、ディスカバリー2の面倒を見てくれる専門店が沢山ある。シャシーを亜鉛メッキしてくれる業者も、セルフレベライザーのエアサスペンションを、コイルスプリングに置き換えてくれる業者も見つかる。

ネットには、ダイアグノーシスで診断できるSLABSユニットの情報も載っている。

専門家の意見を聞いてみる

ピーター・グリーン ディンダー・クロス・ガレージ代表

「1983年から、ランドローバーのメンテナンスをしています。状態の良いディスカバリー2を見つけたら、前向きに検討してもらいたいです。ボディは初代のように錆びず、電気系統の問題は3代目より少ない傾向があります」

ランドローバー・ディスカバリー2(1998-2004年/英国仕様)
ランドローバー・ディスカバリー2(1998-2004年/英国仕様)

「わたしも、息子も、職場の技術者も所有しています。信頼性は悪くありませんが、シャシーは錆びます。亜鉛メッキ加工されたシャシーを入手することも可能です」

「ディスカバリー2で良い状態のものなら、値段に見合う価値はあるはずです。整備は1年毎か、1万9000km毎が指定され、維持費もあまりかからないと思いますよ」

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