【価格/サイズ/航続距離は?】アウディeトロン・スポーツバック 9/17発売のSUVクーペ 日本のEV市場に参入
公開 : 2020.09.17 16:20 更新 : 2021.02.09 23:25
eトロン・スポーツバック パワートレイン&シャシー
eトロン・スポーツバックは前後に2基の電気モーターを搭載し、それぞれが前輪と後輪を駆動する電動4WDとなる。
通常は主にリアのモーターを使用することで走行抵抗を低減し、エネルギー消費を抑える。だが、滑りやすい路面や急加速や、そしてコーナリング時など4WD走行が望ましいとシステムが検知した場合、フロントのモーターも駆動する。
電気モーターのトルクが立ち上がるまでに要する時間は、わずか0.03秒。これは従来のいかなるクワトロ・テクノロジーよりもはるかに鋭い反応時間だ。これによって、瞬時に余すところなくモーターのパワーを路面に伝えることが可能となっている。
モーターのシステム最高出力は、通常時は265kW(360.4ps)だがブーストモード使用時には300kW(408ps)までアップ。0-100km/h加速は、Sモードのブースト時で5.7秒を実現している(通常のDレンジでは6.6秒)。
95kWhのエネルギー容量を誇る駆動用バッテリーによって、一充電あたりの航続可能距離は最大405km(WLTCモード)を達成する。
シャシーには、アルミとスチールを適材適所に配置することで軽量・高剛性を実現する複合ボディ・コンセプトを採用。駆動用バッテリーはボディ下部のホイールベース間に配置することで、低重心化も実現した。
また、サスペンションは前後とも5リンク式を採用。アダプティブ・エアサスペンションを標準装備して、快適な乗り心地とダイナミックな走行性能を高いレベルで両立させている。
eトロン・スポーツバック 装備
eトロン・スポーツバックに搭載されるアウディ初の装備として注目されているのは、バーチャル・エクステリアミラーを設定したこと。
一般的なドアミラーに代えて、小型カメラにより車両側方の視界を確保するもので、レクサスESのデジタルアウターミラーと基本的なシステムは共通だ。
カメラが捉えた映像は、ダッシュパネルとドアとの間に設置されたOLEDディスプレイに表示され、明るさや最適な視角への調整が可能。
標準のドアミラーに比べてミラーハウジングがスリム化することで空気抵抗を低減するため、Cd値は0.26を達成。高速走行時の風切り音も抑えることができる。
今回発表された日本仕様は「ファーストエディション」で、サイレンスパッケージ(アコースティックサイドガラス、プライバシーガラス、バング&オルフセン3Dサウンドシステム、パワークロージングドア)をはじめ、5Vスポークスター・デザインの21インチ・アルミホイール、オレンジのカラードブレーキキャリパーを特別装備。eトロン・スポーツバックの日本導入を記念した限定モデルとなっている。
また、これに前述のバーチャル・エクステリアミラーを追加したモデルを設定している。