【北米のファンクラブへ突撃】MR化したC8型シボレー・コルベットの反応は 前編
公開 : 2020.09.26 11:50
特にスタイリッシュなC1
「ほかのメンバーが加わっても構いませんか」。と彼女は尋ねてきたので、「もちろん。むしろ歓迎します」。と筆者は答えた。その結果揃った、見事なコルベットたち。素晴らしい眺めだ。
初代のC1コルベットが、特にダイナミックな走りをしないことは、経験で知っている。ポルシェやジャガーに並ぶスポーツカーを生み出すことは、簡単なことではなかった。
しかし1958年式のC1コルベットは、これまで誕生したスポーツカーの中でも、際立ってスタイリッシュなモデルであることに間違いない。オーナーのダン・クロシェが、説明してくれた。
「大学卒業後に、1981年式のコルベットを購入しました。このクルマは、22年前に手に入れたものです。C2が欲しかったのですが、妻はC1が好きだと話していて、悩みましたね」
「1958年のC1は、ウォッシュボード・ボンネットとクロームのブーツ・ストラップが付いている、唯一の年式。派手だという批判的な意見もありますが、特別だと知るほどに、手に入れたい気持ちが強くなりました」
「283cu.in、4.6LのV8エンジンに4バレル・キャブレターを2基積んでいます。最高出力は248ps。1990年にレストアが完了し、今は山道を楽しむために、月に1度はガレージから外に出しています」
ダンは、C8コルベットに興味はあるという。でも、1958年式と置き換わることはないだろう。
別のメンバーにも話を聞いてみよう。スリム・スティーブンスも、コルベットのオーナーとして、かなりの経歴を持っている。
C7に積める荷物は、C8にも積める
「この1965年式のC2コルベットは、数年前にやって来ました。前オーナーの頃から、10年ほど自分が面倒を見てきたクルマなんです。327cu.in、5.4Lのエンジンには、新しいカムとマニフォールドを組んでいます」
「これからホーリー製のEFIシステムと、4速MTを積もうと考えています。過去には、ビッグブロックを積んだ1964年式クーペにも乗っていました。1973年には、C3を新車で購入しています」
スリムは、C8コルベットの実用性を気にしている。荷物用のスペースが、ほとんどないと考えているようだ。
実は、C7コルベットのリアに積める荷物は、そのままC8のフロントとリアの荷室へ分けて積むことができる。シボレーのディーラーでも、同じような説明を何度もするのだろう。
カナダ出身のベニータ・クライズナーも、かなりのコルベット・ファン。チェコスロバキア出身の男性と結婚し、アメリカで暮らしている。2013年式のC6グランスポーツ60thアニバーサリー・コンバーチブルと、2015年式のC7スティングレイを所有している。
1972年式のC3もレストア中だという。「C8は注文済みです。納車が待ちきれません。これまで所有してきたコルベットは、新しいほど内容も優れていました。最新のC8も、きっと良いはずです。スタイリングも気に入っています」
この続きは後編にて。