ルノー・ツイージー・カラー
公開 : 2012.04.27 16:08 更新 : 2017.05.29 19:23
■どんなクルマ?
われわれはルノー・ツイージーに不慣れなわけではない。というのも、先月、スペインの絹のようなターマックで7,400ポンド(97万円)のツイージー・テクニックをテストしたところだからだ。そして、今回、われわれは英国の道で初めてツイージーをテストを行った。
■どんな感じ?
ポジションは、平均的な人の腕長よりも遥かに狭い幅1.4m、長さ2.33mというスペースに収まることになる。しかし、今までにモペットを運転した経験があるならば、それでも楽に感じるはずだ。
「ぞくぞくするようなスリリングなドライビング・フィール」とスペインで評したわれわれの言葉は、このイギリスでも全く異なることはなかった。
悪名高き英国の道では、あまり良いニュースをお伝えすることはできない。ツイージーのサスペンション・コンポーネントがもたらす乗り心地は、失望せざるをえないものだった。小さな路面の凹凸も、ことごとく拾ってしまうのだ。
シャープなステアリングはダイレクトなレスポンスを返し、ほとんどロールはしない。また、高速での安定性は良い。また、ツイージーのタイヤは、コンチネンタルが専用設計した145/85サイズのeコンタクトだが、このタイヤの出来は良いようだ。
ハードなコーナリングでは、固いフロント・サスペンションが押し出されてしまう傾向にある。柔らかいスプリングがアンダーステアを軽減させるが、ハイサイドの危険性は増えているはずだ。
今後の改良にもよるが、危険な部分は極力減らすようにしなくてはならない。というのも、このルノー・ツイージーは、運転免許なしで16歳以上であれば乗ることができる最高速度45km/hに制限されたモデルを2013年に導入する計画でいるのだから。
しかし、都市コミューターとしての性能については概ね満足できるかもしれない。47km/hまでの加速はおよそ6秒と恐ろしく早く、通勤をこなすぐらいであれば十分な性能を持つ。サーボのないブレーキは重いものの、操作するのに困るほどでもない。
英国で一番心配なのは、その天候対策かもしれない。545ポンド(7.1万円)のドアは、雨と風除けに有効なオプションだ。また、寒い天候がバッテリーの寿命を減少させるということも覚えておかなければならない。
■「買い」か?
イエスだ。但し、以下の必要条件を満たさなければならない。課金されることのないプライベートな駐車スペースが確保できること。寒さに負けない厚い皮膚をもっていることだ。でなければ、ツイージーは有効な移動手段とならないだろう。
窓のドアロックもなく、ヒーターもラジオもなく、月々40ポンド(5,200円)のバッテリー・リース料金が掛かる。それでも、ツイージーは、スリルのあるオープンエアの目新しドライブ・フィーリングを味わえる1台だ。
(アレックス・カースティン)
ルノー・ツイージー・カラー
価格 | 6,950ポンド(90.9万円) |
最高速度 | 80 |
0-45km/h加速 | 6.1秒 |
燃費 | NA |
Co2排出量 | NA |
乾燥重量 | 475kg |
エンジン | 電気モーター |
最高出力 | 17bhp |
最大トルク | 5.8kg-m/2100rpm |
ギアボックス | なし |