【最高ランクの安全性】トヨタ・ヤリス 最新のユーロNCAP衝突実験で最高評価 改訂後初テスト
公開 : 2020.09.18 06:50 更新 : 2021.01.28 16:42
トヨタ・ヤリスがユーロNCAPの衝突安全試験で5つ星に輝きました。ルールが改訂され、厳しくなってから初めて試験に臨むクルマとなったヤリスは、小型車でありながら高い安全性を持つことが確認されました。
最高基準の安全性を確認
トヨタの新型ヤリスが、ヨーロッパで実施されている自動車安全テスト「ユーロNCAP衝突試験」の最新ルールで、5つ星を獲得。試験手順が新しくなって以来、小型ファミリーカーとして最高ランクの安全性をマークした。
テストに臨んだのは、ハイブリッド仕様。「オフセット衝突試験」の見直しを特徴とする新NCAPプログラムに取り組んだ最初のクルマだ。このほかにも、傷害対策や移動式の変形障壁試験(MPDB)の導入など変更点が多い。
ヤリスは、小型車でありながら衝突時のダメージが最も少ないクルマの1つであり、センターマウントのエアバッグは助手席側からの側突に対しても良好な保護性能を発揮することが確認された。
最新のトヨタ・セーフティセンスでは、対向車との衝突を避けるため、ヤリスを自動で停止させることができるようになっている。
ユーロNCAP事務局長のミヒャエル・ファン・ラティンゲンは、「トヨタがヤリスの最高評価を獲得したことを祝福します。この1年は関係者にとって厳しい年でしたが、安全性を実現するために努力してきたユーロNCAPのラボと従業員に感謝しています」と語った。
これまでのところ、改訂後の試験に取り組んだのはヤリスだけだが、他にも2台のクルマが2019年の基準で試験を受けている。いずれも、5つ星の新型ルノー・クリオE-Techハイブリッドと、同じく満点を獲得したアウディeトロン・スポーツバックだ。
一から再設計された新型ヤリスは、英国では現在ハイブリッドのみが販売されており、価格は1万9910ポンド(270万円)からとなっている。