【ブランド初の電動SUV】BMW iX3、欧州で受注開始 邦貨840万円~の新型EV 中国で製造
公開 : 2020.09.18 12:52
中国製バッテリーを採用する理由
BMWが開発したモーターは、レアアース金属の使用を避けており、環境への配慮と製造コストの削減を両立させている。パワー密度はi3のモーターよりも30%高いという。
また、BMWの以前のモーターよりも高い回転数でピークトルクを発揮するように設計されている。情報によると、i3の1万4000rpmに対し、最大1万7000rpmに達するという。
この最新モーターは、iX3だけでなく、2021年に発売予定のコンパクトセダン「i4」と大型SUVの「iネクスト」にも強力なバージョンが搭載される予定だ。
BMWは、2185kgのiX3の0-97km/h加速タイムを6.8秒としているが、これは251psの4気筒ガソリンターボを搭載するX3 sドライブ30 iよりも0.4秒遅い。iX3の最高速度は、航続距離を節約するために時速180kmに制限されている。
エネルギー源は、グロス80kWh(ネット74kWh)のリチウムイオン・バッテリーパックで、400Vで動作する。
BMWは、バッテリーをフロアに統合することで、従来のX3よりも重心点を最大75mm下げ、「顕著なほどに横方向のダイナミクスが向上した」としている。
サムスン製のバッテリーを採用しているi3とは異なり、iX3は中国のバッテリーメーカーCATLの製品を採用している。
BMWは、コバルト含有量を大幅に削減したとしているが、CATLを使用する一番の理由は、中国で製造されたEVには国産のバッテリーを使用しなければならないという規制にある。
iX3はさまざまな充電方法に対応しており、150kWのDC急速充電で34分で80%の充電も可能だ。