【より洗練された走りを実現】レクサスLS、改良新型 欧州で発表 安全面も改善

公開 : 2020.09.21 18:50

レクサスはフラッグシップセダン「LS」に改良を施した2021年モデルを英国でデビューさせました。サスペンションやシートを改良したほか、運転支援システムも強化。乗り心地と走行性能、安全性を向上させています。

乗り心地と走りを洗練

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

レクサスは、新たな装備とスタイリングの刷新を施した高級サルーン「LS」の2021年モデルを英国で発表。「よりスムーズな走行性能」を特徴としている。

レクサスによれば、BMW 7シリーズのライバル車として改良を受けたLSは、2020年末に英国で発売される予定で、「ブランドのフラッグシップとしての地位を強化する」という。

レクサスLS
レクサスLS    レクサス

最も重要なのはハイブリッド駆動システムの改良だ。

レクサスは、平均的なLSの走行時間の90%がノーマルモードによるものであり、ドライバーは中程度のアクセル操作しか行わないとして、ノーマルモードでのドライビング体験向上を目指している。

ハイブリッドシステムによるアシストレベルを上げることで、加速に必要なスロットルの操作量を減らし、「よりスムーズでリニアな」加速カーブを実現したという。

その結果、LSはより快適な街乗りを実現し、ワインディングロードや坂道発進時にも効果を発揮するとしている。

バッテリーの出力向上の恩恵として、3.5L V6ガソリンエンジンが低回転域で動作する時間が増え、騒音や振動を低減するとともに、シャープな加速とシフトタイミングの改善により、ダウンシフトの頻度を低減させている。

また、LSのトレードマークである乗り心地の良さと洗練さを向上させるため、減衰力を低減した新しいアダプティブ可変サスペンションシステムを採用。

エンジンマウントを変更したり、身体に伝わる振動を低減するためにシートの厚みを増やしたりしたほか、タイヤのサイドウォールの剛性の低減などが行われている。

運転支援システムを強化

安全面では、レクサス・チームメイトと呼ばれる高度な運転支援と安全装備を追加している。これにより自動運転機能が強化され、車線変更や追い越しを自動的に行うことができるようになる。

また、ソフトウェアの自動無線アップデートや、新しい12.3インチのインフォテインメントシステムも搭載されている。

レクサスLS
レクサスLS    レクサス

新技術としては、最新の「RX」に初採用されたアダプティブ・ハイビーム・ヘッドライトシステム「BladeScan」が採用された。高速回転ミラーを用いてLEDから光を投射し、照度を向上させるとともに、デジタルバックミラーにより後方の視認性を改善している。

その他、360度カメラに歩行者検知機能を追加したほか、衝突警報システム作動時にシートベルトを自動的に締めるモーターを採用した。

エクステリアでは、フロントバンパーとグリルの色を暗くし、テールライト周りのブラックパーツを新たに採用するなど、軽微なアップデートは施されている。

ステアリングホイールやセンターコンソールの操作系には、ブラックのディテールが施されている。

レクサスの佐藤恒治社長はこう語る。

「LSはフラッグシップとして、常に革新を追求し、お客様に新しい技術と価値を提供してきました。今回発表された新型LSの開発では、初代から変わらない抜群の静粛性と快適性をさらに進化させました」

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事