アストン・マーティンV12ヴァンテージSのGT3を計画
公開 : 2013.11.08 17:33 更新 : 2017.06.01 02:15
アストン・マーティンによれば、V12ヴァンテージSのGT3バージョンを製作する計画があるという。
もうすぐアストン・マーティンを退任する予定のCEO、ウルリク・ベッツは「まだ私がアストン・マーティンに残るのであれば、これは絶対に製作されることになろう。」と語った。ベッツはCEOを退任しても、しばらくは取締役会の議長を続けるつもりであり、その影響力は大きいと考えられる。
エンジニアリング・ボスであるイアン・ミナルズは、パワー・アップよりも重量軽減の方に興味があるようだ。「比較的簡単にベース・モデルから100kgは軽減できる。エアコンを取り除いて、インテリアをシンプルにして、軽量のバケットシートを与えるだけで良い。」と語っている。
更に高価なマグネシム・ホイールと、カーボンファイバー製のボディ・パネルも採用されることになるだろう。
このライトウエイト・バージョンは、ニュルブルクリンク24時間のSP8カテゴリーに参加した高いダンフォースを持つヴァンテージがベースとなるという。ベッツは、エンジンは565bhpの5.9ℓV12には開発の余地があるとも語っている。
100kgの軽量化を果たし600bhp程度までパワーアップすれば、パワー・ウエイト・レシオはそれまでの339bhp/トンから383bhp/トンに上昇する。そのパフォーマンスは、ポルシェ911GT3には及ばないまでも、フェラーリ458は完全にターゲットとしてロックオンできる。0-96km/h加速も現在の3.7秒からコンマ2秒程度は短縮されることとなる。但し、大きなリア・ウイングのため、ダウンフォースは増すものの、最高速度は330km/hから落ちるだろうと推測している。
開発には6ヶ月は必要で、その完成は2015年になるだろうと予想される。