【小さな四つ葉のクローバー】アルファ・ロメオ145クワドリフォリオ 英国版中古車ガイド
公開 : 2020.09.28 06:20 更新 : 2022.08.08 07:37
不具合を起こしやすいポイント
エンジン
専門家は、5万8000kmか、3年毎のタイミングベルト交換を推奨している。始動時にディーゼルエンジンのようにガラガラうるさい場合、カムバリエーターを同時に交換した方が良いだろう。
ツインスパーク・エンジンはオイルを消費する。しかし過度の消費は懸念材料にもなる。
ボディ
赤いボディは退色が進む。一部分だけ塗り替えると、2トーンに仕上がってしまう。錆びるのは日当たりの悪い部分。フロアパンとサイドシルのジョイント回りなど。
スペアタイヤの収納部分やリアシートの足元、フロントバンパーのマウント付近も、錆びやすいポイント。
電気系統
運転席側のエアバッグ・センサーが故障すると、警告灯が点きっぱなしに。逆に警告灯がすべて付かない場合、電球が外されていることも。
パワーウインドウは、経年劣化で動きが悪くなり、ランナーから外れてしまう。しかし、適正な潤滑油を補充すれば、動きを回復してくれる。
サスペンションとステアリング
フロントのウイッシュボーンが劣化すると、タイヤの偏摩耗につながる。リア側では、ラジアルアーム・ベアリング付近の汚れを確認し、試乗で動きを確かめる。フワついた乗り心地の場合、ショックアブソーバーの交換時期。
トランスミッション
MTは、経年劣化でフィーリングが悪化する。激しい運転を繰り返されている場合、リビルトの必要性も出てくる。変速時に、引っ掛かりや曖昧なゲート感がないか確かめる。
中古のMTは出てくるが、初期のフェーズ1と後期のフェーズ2は仕様が異なる。交換時には気をつけたい。
知っておくべきこと
1997年から、ツインスパーク・エンジンは145ラインナップ全体に導入。さらにトップグレードのクアドリフォリオ譲りとなる、スポーティなサスペンションとステアリング、ブレーキ、シートを獲得した、1.8Lモデルが投入された。
いずれも非常に珍しい一方、価格は手頃なまま。クアドリフォリオ独自のアルミホイールはつかないが、魅力的な145でもある。
専門家の意見を聞いてみる
イアン・スタンパー オートブリタリア代表
「ここ最近、アルファ・ロメオ145は目にしていませんね。良いクルマだっただけに残念です。しかし、よく錆びます。サビはドアシールを原因に、リアアクスル・マウント付近から始まります」
「アルファ・ロメオらしく、進行に一貫性はありません。すべてのクルマが、同じ場所で錆びるとも限りません。錆びないクルマも、実際あるんです」