【ランボルギーニCEO辞任か】ステファノ・ドメニカリ、F1会長に就任へ 来年1月から
公開 : 2020.09.27 20:50 更新 : 2021.07.12 18:33
ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOが辞任し、F1を運営するフォーミュラ1の会長に就任することが明らかになりました。2014年から現職に就き、元フェラーリF1チームの代表を務めた経験もあります。
ランボルギーニCEOからF1会長へ
F1ウェブサイト「RaceFans」によると、ランボルギーニのステファノ・ドメニカリCEOは同職を辞任し、来年1月からF1を運営するフォーミュラ1の会長に就任するという。
2017年からオーナーのリバティ・メディアに代わってF1を運営してきた現F1会長のチェイス・キャリーの後を引き継ぐことになる。
リバティ・メディアのグレッグ・マッフェイ社長は次のように語った。
「ステファノはフェラーリF1のほか、アウディやランボルギーニといった自動車業界での成功という豊かな歴史を持っています」
現在55歳のドメニカリは、2008年から2014年までフェラーリF1チームのトップを務めていた。
その後、2014年10月にアウディに入社し、2016年に同じフォルクスワーゲン・グループ傘下のランボルギーニでCEOの職に就いた。FIAのシングルシーター委員会の会長も務めている。
ドメニカリは「F1は常にわたしの人生の一部でした」と語っている。イモラ・サーキットの近くで生まれ、モンツァの近くに住み続けていることにも言及した。
「アウディで6年間働き、そしてランボルギーニを率いてきたことで広い視野と経験を得られ、F1に活かすことができました」
ドメニカリの後任は未定
彼の去就を発表する声明の中で、ランボルギーニはドメニカリが「並外れた変革の重要な時期に会社を導いてきた」と述べた。
彼が在籍していた間、同社はSUV「ウルス」を発売して売上を倍増させるなど大規模な拡張を行い、サンターガタ工場の新しい生産ラインに700人以上のスタッフを雇用した。ドメニカリの後任はまだ指名されていない。
ドメニカリはF1で、フェラーリの元技術責任者で現在はマネージング・ディレクター(MD)を務めるロス・ブラウンと合流する。
また、元フェラーリチームのトップで現在はFIA会長を務めるジャン・トッドとも密接に協力する可能性が高い。現会長のキャリーは引き続きF1の非常任会長を務める。
マッフィーは次のように語った。
「チェイスはF1を率いるという驚異的な仕事をしてきました。スポーツの魅力を広げ、デジタルでの存在感を高め、新たなテクニカル・レギュレーションを確立したほか、初のコスト上限の確保、チームとのより公平なコンコルド協定の締結など、多くの成果を挙げています」
キャリーは次のように述べている。
「非常に困難な2020年を乗り切っただけでなく、持続可能性、多様性、包括性において新たな目的と決意を持って戻ってきたチームを誇りに思います。わたし達は、長期的に成長するための強固な基盤を築いたと確信しています」