【価格/サイズは?】BMW 5シリーズ改良新型、ハンズ・オフ可能に ツーリング/セダン/プラグインHV/ディーゼルを解説
公開 : 2020.09.28 10:00 更新 : 2020.09.28 16:16
改良新型5シリーズ 装備/ADAS
改良新型5シリーズの装備面のトピックは、BMWが国内認可取得モデルとして初導入したハンズ・オフ機能の搭載。
「ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能」は、高速道路での渋滞時において、ドライバーの運転負荷を軽減する安全運転支援システム。運転手が絶えず前方に注意し、周囲の交通や車両状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限り、ステアリングから手を離して走行が可能となるもので、レベル2の段階にあたる。
これが、全モデルに標準装備されているのだ。
ここで紹介するいわゆるADAS機能は、高性能3眼カメラ&レーダーおよび高性能プロセッサーによる高い解析能力によって、より精度・正確性が向上したもの。
主要な機能としては、アクティブ・クルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーンチェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーンコントロール・アシスト、サイドコリジョン・プロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付き)、クロストラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などがあり、標準装備となる。
さらに最新のBMW車に装備されて評判の「リバースアシスト機能付きパーキング・アシスタント」も標準装備する。
リバースアシストとは、車両が直前に前進したルートを最大50mまで記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能となる機能だ。日本に多数点在する細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することができる。
改良新型5シリーズ ツーリング
ワゴン版である「ツーリング」も、セダンと同様にビッグ・マイナーチェンジが施された。
フロントまわりの変更点はセダンと変わらないが、ラゲッジコンパートメント・パッケージの初採用により、ラゲッジルームの容量を通常の570Lから、後席を完全に倒すことなく最大10L拡大することが可能となった。
リアシートを完全に倒せば、ラゲッジルームの容量を1700Lまで拡大することができる。
また、BMWのワゴンには伝統的に採用している、リアウインドウのみの開閉機構も踏襲されている。
これは、奥行きのない場所などでは大きなテールゲートを開けることなく、ウインドウ部分のみを開閉することで、小さな荷物を容易に出し入れすることができる、けっこう便利な機構だ。
さらに、リア・サスペンションにはエア・サスペンションを採用することで、重量物をラゲッジルームに積載した際に、自動で車高を調整し、最高の乗り心地・走行安定性を確保している。
なお、ツーリングの外寸は、セダンより全高が20mm高くなるが、それ以外のサイズは変わらない。搭載エンジンは、ガソリンが2Lの直4ターボ・高出力型と3Lの直6ターボ、および2Lの直4ディーゼル・ターボとなり、4WDも設定されている。