現実的な速さはターボSと変わらない

一方で、装備に関わりなく、新しいパナメーラGTSを好きになる要素も沢山ある。現実的な環境での速さや身のこなしは、ターボSと変わらない。しかも、パナメーラ・ターボSの高い価格は、親近感を持ちにくい。

ポルシェは筆者と違う理由付けで、新しいGTSを設定しているのだろう。それでも、パナメーラGTSの訴求力は充分高いと感じた。

アクティブなシステムが備わらない、純粋なポルシェ・パナメーラGTSを試乗する機会も、年末までには用意できる見込み。ベーシックなGTSと、装備満載のターボSとの比較は、興味深いものになるはず。

四輪操舵システムや、アクティブ・アンチロールなどの動きの巧妙さも、同時に確かめられる。

ポルシェ・パナメーラGTS スポーツツーリスモ（欧州仕様）のスペック

価格：10万9330ポンド（1486万円）
全長：5049mm
全幅：1937mm
全高：1428mm
最高速度：291km/h
0-100km/h加速：3.9秒
燃費：9.0-9.2km/L
CO2排出量：248-253g/km
乾燥重量：2040kg
パワートレイン：V型8気筒3996ccツイン・ターボチャージャー
使用燃料：ガソリン
最高出力：479ps/6500rpm
最大トルク：63.0kg-m/1800-4000rpm
ギアボックス：8速デュアルクラッチ・オートマティック

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