【コロナ禍にもかかわらず】VWグループ、前向きな業績見通しを発表 市場シェア拡大

公開 : 2020.10.05 11:20

排ガス不正問題は「もう関係ない」

フォルクスワーゲンはまた、ディーゼル車の排ガス不正問題に関連した市場操作の疑惑も一蹴している。

ドイツのブランズウィック地方裁判所では、ディースと現取締役会長のハンス・ディーター・ペッチュに対する審理を打ち切った。現在は、前CEOのマルティン・ウィンターコルン氏に焦点を当てた訴訟手続きが進められている。

アウディA3スポーツバックTDI
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ディースは、同グループが電動化の促進とCO2排出量の目標に対してライバルよりも「より良い準備ができている」と主張。同時に「欧州委員会のグリーン・ディールを支援するため、バリューチェーンを変革する努力をさらにステップアップしなければならない」とも述べ、年次総会を終了した。

ペッチュは、ウィンターコルンの訴訟に対する同社の役割は2018年に罰金で解決されたため、「VWグループには関係ない」と述べている。

主に米国を中心とした広範な地域の訴訟や調査を引き合いに出し、ペッチュは同社が「さらなる調査を阻止しようとしているわけではないが、わたし達はVWグループとその株主の利益を保護する義務がある」と主張。また、「可能な限り最大限の範囲で」関連当局に協力しているとしている。

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