トヨタ・アイゴ 1.0ファイア A/C
公開 : 2012.05.01 16:42 更新 : 2017.05.29 18:49
■どんなクルマ?
トップのシティカーであり続けることは大変なことだ。今回テストしたトヨタ・アイゴにとって、フォルクスワーゲン・グループのUP、ミル、シティゴの3兄弟は十分過ぎるライバルだし、最新のフィアット・パンダもこのセグメントでの新しいクラス・リーダーになりえる実力の持ち主だ。
トヨタ・アイゴは、シトロエンC1、プジョー107を兄弟車に持つモデルだ。いささか古くなったこのモデル達にとって今年が最後の年であり、来年にはニュー・モデルが発表される予定だ。
そして、その最後に、アイゴはファイアとアイスという2つの特別バージョンを設定した。ファイアはスポーティにしたバージョンで、アイスは快適さを追求したモデルである。
■どんな感じ?
今年で7年目を迎えるアイゴだが、14インチのホイール、プラバシー・ガラス、LEDのデイタイム・ライトなどの追加によって、少なくとも外観はフレッシュなルックスを持つ。しかし、インテリアについてはアイゴの年齢を隠すことはできない。特に豪華なフォルクスワーゲン3兄弟と較べると、そのデザインとクオリティは平凡としかいいようがなくなっていまっている。ファイアに与えられた本革ステアリング・ホイールとギア・ノブでさえ、それをカバーすることはできない。
最新のアイゴがどのようにリファインされたかは、先日テストした兄弟車、シトロエンC1をドライブした感覚で大体はわかっている。固められたショック・アブソーバを含むシャシーは、乗り心地とハンドリングが改善されている。低速域での迎合性の一部は失ったが、特により高いスピードでのボディ・コントロールがよくなっている。
アイゴが初めて100g/kmというCO2排出量を切るために、ECUも調整された。3気筒エンジンは、現在のライバルと比較してしまうとパフォーマンスが欠如しているといわざるを得ないが、67bhpのピーク・パワーを発揮する6000rpmまで活発に回るエンジンではある。
■「買い」か?
前回の変更よりも、更にアイゴは良くなっている。しかし、推薦できるかといえばそうではない。というのも今は2005年ではないのだ。良くできたライバルが多すぎるというのも事実だ。それも同じか安い価格で。
(マーク・ティショー)
トヨタ・アイゴ 1.0ファイア A/C
価格 | 10.490ポンド(136万円) |
最高速度 | 158km/h |
0-100km/h加速 | 14.1秒 |
燃費 | 23.3km/l |
Co2排出量 | 99g/km |
乾燥重量 | 890kg |
エンジン | 3気筒998cc |
最高出力 | 67bhp/6000rpm |
最大トルク | 9.5kg-m/3600rp, |
ギアボックス | 5速マニュアル |